２４６話「緑の扉」 ページ2
思わず泣きそうになっているサラちゃんの肩を支えながら、皆でホッとしていると...。
ノ「予想外だねー...。
ゴキブリみたいにしぶといじゃん、テメーら。」
不満げな声を漏らしたまま...ノエルがロビーへと入って来た。
ア「ナメないで！！
ゴキブリよりしぶといのよ！！」
ノ「はいはい、お見それしましたよー。
...正直、１人くらいは死ぬと思ってたからねー。
まあいいや、テメーらには今から付いてきて欲しい場所がある。」
“付いてきて欲しい場所”に皆が思わず身体を震わせる。
覚悟しているとは言え...行きたい訳じゃ無い。
Ｑ「なに！？
まさか...もうメインゲームを...！！」
ノ「それはまだまだ...。
楽しみは最後にとっておかなあと...。」
レ「ぐ...！テメェ...！」
ノ「ほら、テメーら...後ろを向いてみなよ。」
ナ「え...？」
ノエルに促されるままに私達は後ろを向いてみると......機械音と共に...さっきまで青空が映っていた窓が消えて、緑色の扉が現れた。
『扉...。
この先は......？』
ノエルの言う事がウソじゃ無いなら...メインゲームの会場では無いのだろう。
じゃあ...何があるというのだろうか？
ノ「良い仕掛けでしょー。
あの先に来て欲しいんだー。
つーか殺されたくなかったら、付いてきなー。」
ノエルは...言う事だけ言うと、私達を先導する訳でもなく...先に扉の向こうへと消えていってしまった。
ナ「ど、どうしましょう...。」
ケ「...大丈夫。
おまわりさん達はルール通りに攻略したんだ。
無茶はしてこないハズ...だよ。」
確信が無いとは言え、“殺されたくないなら”と言っている以上...先へ進むしかないと言う事だ。
ギ「仕方ないニャン、付いて行くワン...。」
改めて...皆は覚悟を決めて、ノエルが入って行った開きかけの緑色の扉をくぐった。
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作者名：伊豆花織 | 作成日時：2022年11月3日 17時
