死なないために足掻きましょう。５【キミガシネ】 (ページ7)

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２０１話「爆走トロッコ」ページ7

アトラクションの会場では......恐らくこのアトラクションの名前にもあるトロッコが今にも動き出しそうな様子で、線路の上で待ち構えていた。

ケ「２人で...乗り込めばいいみたいだね。」

『今回は前半後半に別れるんじゃなくて、お互いに協力し合う感じなんですね。』

ケ「まあ、任せてよ。
途中の障害物を壊すのには...役立つと思うよ。」

『ええ...頼りにしてます！』

説明も読んだ所で...トロッコへと乗り込めば、いきなりスピードをあげて走り始めた。

『わっ...！結構早い！』

ケ「トロッコにしっかり掴まってるんだよ。」

グングンとスピードが出てくる中、スピードが急に緩むと...目の前には木の板が障害物として現れる。

ケイジさんが拳を力強く振りかぶって、バキバキと大胆に壊す。
邪魔な障害物が無くなると...トロッコは再びスピードをあげて行く。
設定された時間内にゴールに到着しないと行けないから...なるべく順調に行きたい。

『...！ケイジさん！
前から何か来ます！！
頭を下げて下さい！』

ケイジさんに焦って声をかけて、お互いに...トロッコの中へを身体を屈める。

すると...先程まで立っていた頭のスレスレをコウモリの様な動物が飛び抜けて行った。

ケ「ナイス判断力だ、A。
この調子で...進んで行くよ。」

途中で...さらにスピードをあげるためのボタンを発見し、それを押せばグンッ...とスピードが早くなる感覚があった。

ゴールまでの距離と残り時間は大分差があって、この調子で行けば...安全にゴール出来ると思う。

ケ「また面倒くさそうな障害物が見えるね。
慎重かつ、素早くって事だ。」

『２人でやれば...効率的ですよね。』

揃って身を乗り出して、ネジで止められた鉄板を取り外して行く。

そして......遂にゴール。
何処へ向かっているのかとも思ったけれど、グルッと１周して来たみたいで...元来た道が見えていた。

ケ「お互いにお疲れ様だね。
ほら...気を付けて降りてね。」

ケイジさんの手を借りながらトロッコから降りて、準備されていたクリアチップを手に取り、ケイジさんと１枚ずつ分け合った。

『ありがとうございました、ケイジさん。』

ケ「じゃあオレは...引き続き充電器の探索を続けて見るよ。」

『はい、それじゃあ...私はクリアチップを交換してきます。』