２４０話「お風呂１」 ページ46
男性陣はノエルに連れられて、私達はハンナキーに連れられて...２階のフロアまで戻って来た。
ノ「じゃあ、女風呂はこっちで男風呂はこっちねー。
服は適当に脱衣場に置いといてよ。
回収して新しい服は置いとくからさ。」
ハ「入浴時間は１時間までとさせて頂きます〜！
首輪はこちらで外させて頂きますので...出る際にまた付けますねぇ！」
２人の話はそこそこに...案内された脱衣所へソウさんが真っ先に入って行った。
それに続く様に男性陣も脱衣所へ向かい、私達もワクワクとしながら...脱衣所へ向かった。
.
お風呂へ本当に入れるかの疑惑から...服を脱ぐよりも先に、お風呂場を確認しに行く。
ガラリと音を立てて扉を開ければ...暖かな熱を肌で感じた。
探索した時に見た光景と言え...浴槽に並々と貯められた湯気を出しているお湯が...私達を向かい入れる。
『ちゃんと......お風呂だ...！！』
ナ「わぁー！すごいです！！」
カ「は...早く入りましょう！！」
レ「待て待て！！ソッコーでメイク落とす！！」
.
脱衣所に戻り、服を脱ごうとしていると...ハンナキーが多分、首輪を外すための鍵を持って待ち受けていた。
ハ「それでは...首輪を外させて頂きますね。
今の時間だけでも...ゆっくりして下さい。」
短い時間とは言え...首を圧迫する感覚から開放された事を嬉しく思う。
それぞれが身に付けている服を脱ぎ、回収するためのボックスに仕舞うと......一目散に湯船へ向かった。
普通ならば...身を清めてから入るべきなんだろうけど...待ち切れないと言う気持ちの方が先行し、最低限の掛け湯を行った後...まず先に湯船に浸かった。
レ「はぁ〜...。」
ナ「極楽...ですね〜...。」
サ「ええ、本当に...。」
『最高......やっぱり、日本人には...お風呂だよね...。』
それだけじゃ無い。
手足を伸ばして入れる事が...ここ数日で身体に蓄積した疲れを...洗い流していく様に感じる。
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作者名：伊豆花織 | 作成日時：2022年10月10日 18時
