死なないために足掻きましょう。５【キミガシネ】 (ページ45)

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２３９話「拒否権無し」ページ45

ロビーに到着すれば...ノエルを中心にメンバーの殆どが揃っていて、やけに騒がしかった。

最後にソウさんとカンナちゃんが揃えば、全員が集まった事を確認して...ノエルは何時ものノリで話し始めた。

ノ「集まったかー？ボロボロ共ー。」

Ｑ「ふざけた呼び方しちゃいかんぜよ！！」

ケ「...サブゲームは３日間...。
日付は変わってないし...まだ終わりじゃないハズだけど...？」

ノ「うん、まだ時間はあるよー。
サブゲームを楽しんでほしいんだけどさー。
テメーらボロボロじゃん！見てて嫌なんだよねー。」

そりゃあ...ボロボロにもなる。
毎日お風呂に入るのが当然だったのに...ここ数日入れてないし、危険なアトラクションが多い上に常に精神を張り詰めているから...。

ナ「だったら...家に帰してください！！」

ノ「そうじゃなくてさー。
『お風呂に入って来いといってるんです！』」

カ「お...お風呂...あるんですか！？」

お風呂と言う単語をノエルが発した途端、カンナちゃんは思わずと言った声を出した。

ノ「うん。それと洗濯もするから服も回収ねー。」

レ「なんだと...！？何かするつもりじゃ...！」

ノ「きったない服になんか興味無いよ〜。
死んだヤツのきれいな服が好きなんだ...あはは。」

ギ「お前の心はグチャグチャに汚れてるニャン！」

『ノエル。
見間違いじゃ無ければ...お風呂は２階のフロアにあったよね？
行けなくなったフロアに私達を連れて行っていいの？』

ノ「テメーらだけで行くのはダメだけど、オレ達の監視付きだし、ボロボロなの見てる方が嫌だからね。」

ソ「まあまあ、Aさん。
なんだかんだで、お風呂入れるなら...ボクは嬉しいかな...。」

なんだかんだかと...ソウさんも綺麗好きなのだろう。
カンナちゃんと並んで嬉しそうな顔をしている。

カ「み、みなさん！反抗は危険です...！
入りましょう！お風呂入りましょう！？」

カンナちゃんはすっかり食い気味だ。
でも...それも一理ある。
お風呂...凄く...入りたい！

ノ「っていうか拒否権はありませ〜ん。
男は男風呂、女は女風呂へ連行しま〜す。」

ああ...凄くワクワクしてきた...！

ノ「あ、そういえばアリスはどっちに入りたいですかー？」

ア「アタシは男よぉーーー！！」

いくら口調に女性らしさが混じっていたとしても...身体は男性だからね。

仮にそうじゃなかったとしても......レコさんは嫌がるだろう。