死なないために足掻きましょう。５【キミガシネ】 (ページ36)

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２３０話「人工知能」ページ36

ノ「人工知能はテメーら参加者を元に超しっかり作られた、複製みたいなもんでーす。
しかも、感情表現に秀でた心を持つ人工知能なんだよ！
性格や記憶もすべてテメーらを監視し続けて得た情報を元に入力してるんだー！」

サ「監視し続けた...だって！？」

『そんな事をしてまで...作る意味なんてあったの！？』

感じたのは...唯々恐怖。
私達は...知らず知らずの内に監視されていた。
何とも無いと思っていた...日常生活を......。

ノ「うん！
そして“記憶は半年ごと”に定期的にアップデートし続けてるんだ。
ま、本気出せば“１日で最新の記憶”にできるんだけどねー。
本当はデスゲーム中の記憶も...順次アップデートしていく予定だったんだけど...。
ミシマの人工知能に死んだ時の記憶を入れてみたら、バグっちゃったんだぁ...あははは...。」

『信じ...られない...！！』

サ「...お前は...！！」

普通に考えたら当たり前じゃないか...！
感情や心を持ったものが...死んだ記憶を持ったまま、正気でいられる訳が無い！！

ノ「けど...人工知能って記憶よりも人格の構築がとても難しくてねー。
記憶と違って“性格は３年ごと”のアップデートでやっとなんだー。」

３年......。
分からないけれど...少なくともソウさんと出会った頃には......既に監視されていた...って事？

ノ「気付いたか？
テメーらの日常は絶えず見張られてたんだよ。」

サ「...！！」

『っ...！』

サ「まあ、そんなとこかなー。
せいぜい死なないように頑張りなよ。
チドウインサラ、ホシミヤA。

死んだら服はもらってあげるけど...な。」

そして...ノエルは消えて行った。

サ「......。」

『...何て言うか...付いて行けないね。』

サ「はい...。」

『まあ...もう直ぐお昼だし、お昼食べながら話でもしようか？』

サ「そうですね！
朝は食べそびれてしまったので...お腹が減りました。」