２０８話「信じてたのに」 ページ14
サ「えっ...！？」
Ｑ「...すまねえ...。」
また...“ごめん”
謝る事だけされたって...理解出来ない。
『ごめんなんて...今は良いんです！！！
誰に...誰に......渡したんですか...？』
Ｑ「............カンナ...ぜよ。」
カンナ...ちゃん？
どうして......あの子がパソコンを奪う、理由があるの...？
ケ「...なに？」
Ｑ「カンナに渡しちまった...。
どうせ充電もねえし...大丈夫だと思って...。」
サ「渡したんですか...！？」
ケ「......ソウが裏で手を引いてる...な。」
あれだけ...利用されないようにって......私達と約束したのに...。
カンナちゃんは...結局、ソウさんには...逆らえなかった......の？
ケ「彼がカンナちゃんを使って、Ｑタロウと何か取引をさせたんだ。」
Ｑ「...それは...。」
ケ「気付いていたハズだ、Ｑタロウ...。」
『分かってて...取引に応じたのならば、貴方の事を信じらなくなる......。
貴方だから...。
カイさんの遺志を追い求めていた貴方だから......
大切なパソコンを託したのに...！！
それを...他人に......
ソウさんと通じてるカンナちゃんに渡すなんて！！』
Ｑ「......。」
ケ「.........。」
Ｑタロウさんは......何も答えてくれない。
こんなの...あんまりだよ......。
悔しくて...ジワリと涙が滲んでくる。
ケ「...そうかい。
...A、サラちゃん。
おまわりさんはカンナちゃんを捜すよ。」
サ「私も行きます！」
『私も...。
今は...Ｑタロウさんの顔を見ていたくありません。』
ソウさんの策略でカンナちゃんがパソコンを奪い取ったのならば...戻って来るとは思えない。
それでも...真相を知りたい。
Ｑ「......荒れた廊下の方に...行ったぜよ...。」
ケ「...............。
...Ｑタロウ、あんたが何を吹き込まれたか知らないが......オレとAはあんたを高く買ってたんだ。
...残念だよ。」
Ｑ「......。」
『......行きましょう。
ケイジさん、サラちゃん...。』
ケ「ああ...。」
サ「はい...！」
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作者名：伊豆花織 | 作成日時：2022年10月10日 18時
