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148話「利用されないように」 ページ49

サラちゃんが逃げ出した上で辿り着いたのはロビーみたいで、ソファーに座りながらも膝へ顔を埋めていた。


『サラちゃん...。』


サラちゃんの隣へ腰をかけて、震える肩にそっと手を置く。


ケ「...サラちゃん、大丈夫?」


サ「...は、はい。平気です。」


顔を上げながら大丈夫と言うサラちゃんの顔は真っ白で...全然大丈夫なんかじゃ...無い。


レ「クソッ!あの野郎。
またくだらねぇウソつきやがって!!」


Q「やっぱりありゃあ、ウソか…?」


『どう考えても...ウソですね。
あんなの誰が信じると思いますか?
まあ...悪くなった立場をどうにかしようとして必死で演技をしてるなら、乗ってあげるのも手ですけどね。』


ケ「まぁ...言ってもあの様子じゃ...話も聞けないね。」


誰かが聞き出さなくては行けないのだとしたら...最適なのは、ソウさんが警戒しにくいカンナちゃんかギン君...。


カ「あの...カンナに任せてもらえませんか?」


サ「...カンナ...!」


カンナちゃんの事を信用すると決めたから...私は反対しない。
とは言え...心配な点は多いかもしれない。


カ「ソウさんが何を考えているのか...真意を探ります...!
きっと...皆さんよりは警戒されないと思うんです...!」


ケ「...いいね。」


レ「何言ってんだ!
カンナにアイツは...教育的に悪いっつーか...!」


ケ「...おまわりさん達はカンナちゃんを甘く見すぎていた。」


『カンナちゃん、君を信じるよ。
カンナちゃんが...ソウさんに負けない様な強い子だって。』


カ「Aさん...!おまわりさん...!」


カンナちゃんの瞳は...信じてくれたのが余程嬉しかったのか、やる気に満ち溢れていて嬉しそうにも見える。


ケ「...けど、利用されないでねカンナちゃん。
...悪意を持った大人は...想像以上に怖いから。」


カ「...はい!」


本当にソウさんにカンナちゃんが利用される。
そんな最悪にだけは...決してなって欲しくない。


そう言って...カンナちゃんは再び寝室があるエリアへと戻って行った。





レ「はぁ...納得いかねーよ...私は...。」


ケ「信じよう、レコ。」


ギ「...これからどうするニャン?」


Q「3日もあるんだ...。
アトラクションを急いでケガしても無意味ぜよ。」


ケ「...このメダル...どう扱うか話し合うのもいいかもしれないね。」


ギ「...メダル...ニャン...。」


ギン君は何だか...納得が行かないみたいではあるけれど、メダルの交換などの交渉を暫くは行う事になった。

149話「交換しない?」→←147話「軽蔑」



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伊豆花織(プロフ) - みょんさん» 誤字のご指摘ありがとうございます!見直してきた所その通りでしたので、修正してきます! (2022年9月10日 11時) (レス) id: 32bef120c2 (このIDを非表示/違反報告)
みょん - 129話の、レコチャンが サラ! って言うシーンが サ「サラ!!」になってますよ!  伝えるのが下手ですみません。  (2022年9月8日 20時) (レス) @page30 id: 5858736ed9 (このIDを非表示/違反報告)
伊豆花織(プロフ) - 琉夏さん» ありがとうございます!ソワソワ、ワクワク、そんな気持ちを感じさせるストーリー展開が出来るようにこれからも頑張って行きます!! (2022年8月31日 18時) (レス) id: 32bef120c2 (このIDを非表示/違反報告)
琉夏 - ずっとソワソワが続く良いストーリーですね。 (2022年8月30日 22時) (レス) id: 6530ebbf23 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:伊豆花織 | 作成日時:2022年8月27日 17時

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