死なないために足掻きましょう。３【キミガシネ】

１４１話「恩を売る」 ページ42

ケ「ダミールールか...証明できないけどねー。」


サラ「 ...いえ。
カイさんのパソコンが置いてあったあの隠し部屋で...
ソウさんがナオさんに頭を殴られて気絶していた時...

机の下であのカードを見つけました。

なんのカードだったのか...見てませんが...
もし、あれがソウさんの身代カードだったら...
私に存在を知られた以上、死んでいなきゃおかしいです。」


『その考えからすると...ダミールールって言うのは本当って事なんだね。』


あの時、ギン君に見られない様にカードの裏側を見てみたけれど...もし見られても死にはしなかったと言う訳か...。


ギ「ニャ...なんかちょっと不思議だワン...。
あの陰キャが殴られたのは陰キャとそこのバケツ女が休憩する前だニャン。
順序がおかしくないかワン？」


カ「ば...バケツ女...。」


おっと...ギン君。
これまで誰もカンナちゃんの頭の上のバケツに突っ込まなかったのに...。


『それに関しては...。

サラちゃん、あの時確認出来なかったカードが身代か平民かは今となっては分からないけどさ...
ダミールールである以上、元から何枚も見つけた後に持っていて...
ソウさんがカンナちゃんを利用するために態と身代カードを置いていたとしたらどう思う？』


サ「そ、それって...！

じゃあ...まず、ソウさんは隠し部屋で殴られ気絶した...。
その後、身代と平民のカードを持って休憩し...
わざとカンナが発見できるように身代カードを置いた...。
それを手にしたカンナに...ソウさんは平民カードと交換を持ちかけた...。



まるで、恩を売るかのように...！」


考えれば考える程...初めから弱い立場であるカンナちゃんの事を利用しようとしていたとしか考えられない。


カ「そんな...！！」


レ「完全にあのニット帽がカンナを利用してたってことじゃねぇか...！！」


サ「それだけじゃないです...。
身代カードを最終的に持っていたのはジョーだった。」


ケ「ジョーくんにわざと拾わせたのかも...しれないね。」


『何を持ってソウさんがジョー君に身代を持たせたのかは分からないけれど、メインゲームのルールを...
それぞれの役職の役割を知った上でそれをしたって事は...


仲間を裏切る様な...最低最悪の行為である事に違いは無いね。』


レ「クソが...！！絶対私がとっちめてやる！！
行くぞ！全員で捜そう！」

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