134話「2人のフロアマスター」 ページ35
?[あぅあぅあぅ、私は今アナタに怒ってるんですぅ...。]
ノ「うわー。
一斉にしゃべるとキモい!」
同時に8個のモニターから声がこちらへ届いているため、音が重なり耳障りに感じる。
?[き...きも...!?ひどいです!しくしくしく...。]
ノ「ウソウソ!めっちゃかわいーから、早く来いよ!」
?「ほ、本当ですかぁ〜?」
モニターから聞こえていた声が、ノエルの側から聞こえて来る。
茶番劇の末出てきたのは...メロンソーダと形容する様な色合いの服装をした女だった。
ノ「早っ。」
ノエルがそう言うのと同時に、モニターに映っていた女の映像が消えた。
ハ「皆様、はじめましてぇ...。
私は副フロアマスター 涙人形のハンナキーと申しますぅ。」
ハンナキーが自己紹介すると、扉の向こう側からドタバタと駆けてくる足音が聞こえて来た。
Q「なんの騒ぎぜよ!」
ア「...。」
私達の騒ぎ声が聞こえたのだろう。
Qタロウさんとアリスさんもモニタールームに飛び込んできた。
これで...顔が出しにくいであろう、ソウさんを除いた生き残りメンバーが勢揃いした。
ノ「ちょうどいい、これから3階のルール説明を始めるよ!」
ナ「さ、3階のルール...?」
ノ「うん。
だってテメーら...メインゲームでお互いを疑いあって、たぶん超ギスギスでしょ?
そこで!次のメインゲームまでに仲直りができる素敵な催しを考えたよ!」
レ「待て!!まだやるのか!?メインゲームを...!?」
疑いあってギスギスしていると言うのは...カンナちゃんとサラちゃんがお互いに気まずい状況である事とソウさんがここに居ない事で分かる。
そして...嫌でも思い出してしまうメインゲームの言葉に皆の顔が一斉に歪む。
ノ「テメーら次第だねー!はっはっは!」
私達次第とは言うけれど...行われてしまうだろう。
だから...今回こそ、メインゲームをやらないで脱出する方法を探し出さなくちゃいけない......。
ノ「どうしたの〜?顔が怖いよ?
千堂院紗良ちゃん!」
ノエルが一瞬黙り込んだ後、皆へ向けていた視線をサラちゃんだけに向けた。
サ「黙れ…。」
ノ「......ん〜?」
静かに怒りを表しているサラちゃんの発言に何が何だかと惚ける様に言うノエル。
サ「...そんな説明の前に...それを外せ...!
...お前の身に着けている...それは...!!
...ジョーの...ヘアピンじゃないか...!!」
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伊豆花織(プロフ) - みょんさん» 誤字のご指摘ありがとうございます!見直してきた所その通りでしたので、修正してきます! (2022年9月10日 11時) (レス) id: 32bef120c2 (このIDを非表示/違反報告)
みょん - 129話の、レコチャンが サラ! って言うシーンが サ「サラ!!」になってますよ! 伝えるのが下手ですみません。 (2022年9月8日 20時) (レス) @page30 id: 5858736ed9 (このIDを非表示/違反報告)
伊豆花織(プロフ) - 琉夏さん» ありがとうございます!ソワソワ、ワクワク、そんな気持ちを感じさせるストーリー展開が出来るようにこれからも頑張って行きます!! (2022年8月31日 18時) (レス) id: 32bef120c2 (このIDを非表示/違反報告)
琉夏 - ずっとソワソワが続く良いストーリーですね。 (2022年8月30日 22時) (レス) id: 6530ebbf23 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:伊豆花織 | 作成日時:2022年8月27日 17時