死なないために足掻きましょう。３【キミガシネ】

１３３話「裏の写真」 ページ34

ガックリと悲しみを通り越した顔でいる２人からは...今は情報を聞き出す事が出来ないと考えて、私もモニターの裏側へ向かった。


１つ１つ裏からモニターを調べてみれば、ミシマさんのモニターの上下左右にＱタロウさん、ケイジさん、カンナちゃん、サラちゃん。
中央にあるサラちゃんのモニターの隣にレコさん、その上下がアリスさんとギン君。
最後に１番端にソウさんの写真があった。


２人の言う様に...ジョー君とカンナちゃんのお姉さんのモニターは勿論、カイさんと生き残っている１０人の内...私とナオちゃんの写真が無かった。


理由は分からないけれど、外された痕跡があるのだから...私達のモニターもその中にあるのだろう。


しかし...ここにあるソウさんの写真はなんだか今と雰囲気が違っていて、とても柔らかな表情をしている。


.


.


？［あぅあーー！？
なにしてるんですかぁ！！］


モニターの裏側から皆の所へ戻っている時、モニターからかなりのボリュームで大きな声が聞こえて来た。


キンッと音が響いて、思わず耳を塞ぐ。


驚きつつ、その状態のままモニターを見ていれば...現在起動しているミシマさんのモニター画面を除く全ての画面に緑色の髪の毛の女が映り込んでいた。


？［あぅあぅあぅ、誰ですかぁ！！
勝手にミシマのAIを起動させたのはぁ...！］


レ「な...なんだ！？」


？［わかった...！
さては...ノエルさん...！
アナタですね...！］


？「怒るなよ〜。
みんなは気に入ってくれたみたいだよー？」


モニターを眺める私達の後ろから...画面に映っている女が言った、恐らくノエルであろう人物の声が聞こえて来て...私達は焦って後ろを振り返った。


？「こんにちはー！テメーら寝られましたー？」


ギ「お、お前...誰ニャン！！」


ノ「オレは着せ替え人形トト・ノエルでーす！
この階でお前らのサポートいたしますんで！
よろしくー！」


ノエルと名乗った人形は...系統がバラバラな不思議な服装をしていた。
...よく見てみると、見覚えのある服やアイテムも見られる。


これも...人形を模した人間なのだろうか？
はたまた...今度こそ人形なのだろうか...。


ケ「えっと...ホエミーは...？」


ノ「えー？やっぱ女がいいッスか？やれやれ。
ほら、こっち来なよハンナキー！
女子を御所望だってさ！」


それはホエミーが居ない事への答えになっていない気がする...。
しかも...スカートを履いているとは言え、ノエルは女では無いんだね。

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