１０３話「信頼の揺らぎ」 ページ4
サ「大丈夫です、Aさん。
私こそが本物の鍵番なんですから...。
ウソつきの言葉なんて、誰も信じません。
もう...黙っててください。
ソウさん。」
ソ「........................。
...............もう...いい...。
ははははははははは......！！」
ソウさんが俯いていた顔を上げた時、そこに写っていたのは...まさに狂気を体現した様なものだった...。
その顔が...笑い声が...直接向けられている訳では無いのに、どうしても...身体が震えてしまう。
ソ「すごいよサラさん。
キミは人の心をつかむ天才だ！！
情けないよ、その他有象無象が。
命が惜しくないの？
親切にされて疑えない？
自分で考える頭もないのかな？
死ぬべくして死ぬ、弱者の生き方だね！
ははははははは！！」
生き死にに対する考え方...。
確かに私達にはその覚悟が足りないのかもしれない...。
ミシマさんが死んでもその緩さが抜け切れていないのかもしれない...。
“みんなで楽しく仲良しごっこ。
おままごとみたいだね。”
ソウさんは、きっと...そう言いたいんだ。
Ｑ「ど、どうしちまったんだ...お前！？」
ソ「諦めたんだよ、無能なみんなに。
くだらない...どいつもこいつも...。
もうみんなはアテにしない。
サラさん、ボクらで話そうよ。」
サ「......！」
ソ「これが、１番手っ取り早かったんだ。
ふふふ...。」
.
.
２人の...激しい口論が繰り広げられる。
ソウさんが言った言葉の矛盾をサラちゃんが突き、サラちゃんが言った言葉の矛盾をソウさんが突く。
どちらが本当の鍵番として信じれるかを知りたいのに...余りにも矛盾ばかりになる会話に...私達は付いて行けない。
話を聞いているだけで精一杯だ。
ソ「ハァ...ハァ...。
ケホッ、ケホッ。
疲れた...少し気分が悪いよ...。」
サ「ハァ...ハァ...。」
２人とも言い切り、肩で息をしている。
討論自体は終えたものの、確実な証拠が無いのはサラちゃんもソウさんも同じ事。
皆はどっちが正しい事を言っているのか、どっちが本当の鍵番なのか分からなくなっている。
結局この２人の口論は綺麗に収まる訳もなく、お互いの信用を揺るがせただけになった。
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伊豆花織(プロフ) - みょんさん» 誤字のご指摘ありがとうございます！見直してきた所その通りでしたので、修正してきます！ (2022年9月10日 11時) (
レス) id: 32bef120c2 (このIDを非表示/違反報告)
みょん - 129話の、レコチャンが サラ！ って言うシーンが サ「サラ！！」になってますよ！ 伝えるのが下手ですみません。 (2022年9月8日 20時) (レス) @page30 id: 5858736ed9 (このIDを非表示/違反報告)
伊豆花織(プロフ) - 琉夏さん» ありがとうございます！ソワソワ、ワクワク、そんな気持ちを感じさせるストーリー展開が出来るようにこれからも頑張って行きます！！ (2022年8月31日 18時) (レス) id: 32bef120c2 (このIDを非表示/違反報告)
琉夏 - ずっとソワソワが続く良いストーリーですね。 (2022年8月30日 22時) (レス) id: 6530ebbf23 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：伊豆花織 | 作成日時：2022年8月27日 17時
