５４０話「何者？」 ページ46
レ「う、うわっ！？なんだよ今の！？」
ミ「ロケットパンチだよー！
かっこいいでしょー！」
先程の正体がロケットパンチであると意気揚々と話すミドリに......かつて、ロケットパンチに憧れている事を伝えられた時の事を思い出してしまった。
ミ「レコさんは、ボクが自分の死をでっちあげだと言ってるけど...
じゃあ、ボクは何者？」
何者...？
そんなの......私達が...知りたいよ...。
日和 颯さん...。
貴方は...何者なの？
レ「それは...！」
ミ「ふふ...。」
テクテクと歩いて壁まで辿り着くと...自らの手を引き抜いて、元の位置へと差し込んだ。
ミ「...言っとくけと、レコさん。
ボクだって心底、怒ってるんだよ。
あんな事件、ボクだって予想外だったんだ。
楽しみにしてたデスゲームに...
ボクの席が無くなっちゃったし...
Aとも距離を置かなくちゃならなかった...。
ボクの手で殺してあげたかったよ、アリスは。」
レ「テメェ...！！」
ミ「A、今からでも...遅くないよ？
ボクは心が広いから、Aがボクを選べば...この先、辛い思いをしないで済むんだよ？」
優しく髪を撫でる手...。
私を見つめる瞳も柔らかくって、私は何も言えなかった。
ミ「レコさん...キミはまだ、正確に思い出せていない。
その灯ろうが...キミの真実を浮かび上がらせるよ。」
レ「...！？」
ミ「使ってみると良い。
...レコさんだけじゃなく、みんなにね。」
言いたい事を言い終えると...ミドリは教室を後にした。
この灯ろうは...いったい何なのだろう...。
レ「クソッ...！！」
ギ「でも、やっぱりシマシマは...
ワカメ頭にハメられたんだと思うニャン...。」
レ「......そう...だな...。
アリスは...私より優しくて...弱いヤツだった...。
今にして思えば...全部、アイツのせいで納得できる...！
私は...兄貴を......信じてやれなかった......。」
『私も...アリスさんから罪の告白をされた時、
ソウさんが死んでしまった事の全てを...アリスさんのせいにしました。
その方が...楽になれたから......。』
酷く、罵った。
ソウさんの死を受け入れられなかったから......。
レ「A...。」
『でも、今は...アリスさんの無実を信じてます。
だから......
私は、今のミドリが...ソウさんが......分からない。』
どうして...ケイジさんは今、隣にいてくれないの......。
今こそ、支えてよ...。
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伊豆花織(プロフ) - Rinoko*@名前変えたいさん» 何時も外してたので完全に気を抜いてました( 'ᵕ' ; )教えて下さって、ありがとうございます。 (2023年4月28日 21時) (
レス) id: 32bef120c2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：伊豆花織 | 作成日時：2023年4月28日 18時
