５３９話「濡れ衣」 ページ45
隠し部屋の扉から繋がっていた部屋は...どうやら教室だったようで、私達の視界の先には再びミドリが居た。
ミ「えー同意書はいらんかね〜。」
黒板に貼り付けた同意書を前にして、セールでもするかの様な文言を述べている。
レ「ミドリ...！！」
ミ「ん？どうかした？」
サ「レコさん...！落ち着いて下さい...！」
ずいずいとミドリにレコさんは近寄って行き、危険な事をしないようにと...サラちゃんはレコさんの右腕を引いた。
レ「わかってる...！けどよ...！
あの写真の事...聞かねえと...！」
ミ「何か、言いたい事でも？」
レ「ああ...思い出したんだ...。
私は...お前と会ったことがある...！
そうなんだろ...！？
この写真...！！
テメーが撮ったんじゃねえのか！？」
先程手にした写真をレコさんはミドリに向かって投げ捨てた。
ミドリは、それを器用にキャッチすると...嬉しそうにニコニコと笑顔を作った。
ミ「あはは。思い出してくれたんだね！」
レ「それも...一度じゃねえ...！
何度も会ってるハズだ...！
アリスが起こした事件の前...。
そして...事件の後...！！
つまり、テメーが死んだ後のタイミングで...だ！！」
ソウさんが...死んでしまった後にも、会っている。
つまり...人間としてのソウさんが死んでしまったから、今と同じ様に人形になった上で会いに行った。
もしくは...人形のソウさんが死んで、人間のソウさんが会いに行った？
そんなのは...聞いただけでは、分からない。
ミ「へぇ...不思議なこともあるもんだねー！」
レ「あの時...テメーは何か、私に要求した...！」
ミ「.........何を？」
ミドリは今か今かと...レコさんの口から出て来る言葉を待ち構えている。
その瞳は...酷く怖い。
レ「それはまだ...思い出せねえ...。
けどな...！！
んな事は、どうでも良いんだよ...！！
テメーは、アリスをハメたんだ！！
クソみたな殺人事件をでっちあげて...
アリスに濡れ衣を着せやがった...！！」
怒りで...視点が狭くなってしまっている。
下手にミドリに手を出した、何が起きるのかも分からない。
『レコさん...落ち着いてください...！！』
ミ「こらこら、止めちゃだめだよ〜A！
せっかくだし...コレをお見舞いしようとしてたんだから！」
『え...？』
ミドリが、右手を前に突き出すと...
次の瞬間───袖の中が空洞になっていた。
直後、背後に何かが突き刺さる大きな音が聞こえた。
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伊豆花織(プロフ) - Rinoko*@名前変えたいさん» 何時も外してたので完全に気を抜いてました( 'ᵕ' ; )教えて下さって、ありがとうございます。 (2023年4月28日 21時) (
レス) id: 32bef120c2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：伊豆花織 | 作成日時：2023年4月28日 18時
