５３４話「あの時の」 ページ40
『クルマダさん......落ち着いて。
私達を助けてくれた貴方の気持ちも...覚悟も...
無駄にはしたくない。
だけど、話だけでも...聞いてくれませんか？』
ク「うる...せえ...な...！
いちいち...ジャマ...すんじゃ...ねえ...！！
こっちの......自由...だろうがよ......！！」
座り込むクルマダさんを起こそうと思って差し出した手は...弱々しくなってしまったクルマダさんの力で振り払われる。
同時に...
カ「いい加減にして下さい！！」
意地を張るクルマダさんに...カンナちゃんも流石に腹を立てたのか、小さな手でクルマダさんの頬を打った。
ク「.........。」
カ「今のクルマダさんは...
まるで...死のうと...してるみたいです。
あの時の...ソウさんみたいに...。」
カンナちゃんの目から...涙が流れる。
あの時の事を...思い出すみたいに......。
ク「...。」
カ「ソウさんは...
カンナやAさんを守る為でした...。」
シンさんは...カンナちゃんを守る為に身代に見せかけようとした。
そして、最後には...自分自身を卑下してまで私の事をも守ってくれた......。
カ「クルマダさんは...
ダミーズのみんなを...守ろうとしてる...。」
クルマダさんの覚悟として映ったのは、守ろうとする強い気持ちだったと言う事だ。
ラ「え......？」
カ「妨害者は本来...
１人破壊すれば...役目を終えます...。
なのに、メイプルさんの暴走は止まりませんでした...。
だから、その理由をクルマダさんは...
自分がまだ、生きているからだと思ってるんです...。」
ク「...。」
クルマダさんは苦虫を噛み潰したような苦々しい表情をしていて、そこからもカンナちゃんの言葉が真実であると読み取る事が出来る。
『.........死ぬ気...だったんですね、クルマダさん...。』
ア「そん...な......。」
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伊豆花織(プロフ) - Rinoko*@名前変えたいさん» 何時も外してたので完全に気を抜いてました( 'ᵕ' ; )教えて下さって、ありがとうございます。 (2023年4月28日 21時) (
レス) id: 32bef120c2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：伊豆花織 | 作成日時：2023年4月28日 18時
