５３１話「ロッカールーム」 ページ37
ギ「こ...ここのロッカーが
IDカードで開くニャン...？」
レ「探してみようぜ、充電器。」
ロッカールームに着いて、四方に張り巡らされたロッカーに１つ１つIDカードを当てて行けば......開かないロッカーがありつつも、部屋に入って正面、左側の左下に灯ろうと思わしき物が入っていた。
サラちゃんはそれを手にすると...ハテナを浮かべながら、それのスイッチを入れ様とした。
ギ「サラ姉ちゃん...何か音がしないワン？」
しかし、その動作を行うよりも先...
ギン君の不安そうな声と...部屋が響く様な重々しい音が聞こえて来ていた。
瞬間───
部屋が大きく揺れると...
私達の立つ背後で...扉が閉まった。
『な、何で...！？
これじゃ...出られない......。』
ア「ちょっとぉー！！またワナぁー！？
多すぎるってばぁー！！」
ゾッ...と背筋が凍る。
この部屋のギミックに引っかかってしまったと言う事は...
天井に吊るされる、ギン君とハヤサカさん───
あの時の姿が頭に過ぎる。
ギ「や...やっぱり嫌ニャン...！！
もうあんなの...！！」
怯えるギン君を抱き寄せて、何が起きてしまうのか...と身構える。
サ「くっ...！
今度はいったいどんな仕掛けが...！」
すると...
バッタン...！
バッタンバッタン...！！
とロッカーが開閉を何度も繰り返している。
ギン君は私にしがみつく様にして、酷く震えている。
『大丈夫。
大丈夫...大丈夫だよ、ギン君。』
ロッカーの開閉が治まった所で、サラちゃんは...先程手に入れた灯ろうのスイッチを入れた。
そうすれば...ボンヤリとした光が部屋を照らして、正面のロッカーに何かを映し出した。
灯ろうのスイッチを消せば...開かなかったロッカーの中から、物が落ちてきた。
.
.
.
灯ろうを付けながら、映し出された模様をヒントに...落ちて来たアイテムをそれに見合ったロッカーの中へ仕舞う。
それを繰り返す事、数回......
赤く光っていたロッカーが全て青に変わり、首を強く引き寄せる上からの磁力が無くなるのを確認すると......閉ざされた背後の扉も開かれた。
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伊豆花織(プロフ) - Rinoko*@名前変えたいさん» 何時も外してたので完全に気を抜いてました( 'ᵕ' ; )教えて下さって、ありがとうございます。 (2023年4月28日 21時) (
レス) id: 32bef120c2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：伊豆花織 | 作成日時：2023年4月28日 18時
