死なないために足掻きましょう。１１【キミガシネ】 (ページ34)

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５２８話「反応しない」ページ34

クルマダさんとカンナちゃんを置いて、私達はエレベーターの前まで戻って来た。

下に向かう矢印を何度も...何度も...押した。
何度押したって、エレベーターが来る時間は変わらないけれど...。

.........来ない。

いや、違う。

そもそも...エレベーターのボタンが反応しない。

サ「っ...どうして！！」

レ「はぁ...！？
なんで動いてねーんだ！？」

私に続くようにして、サラちゃんとレコさんもボタンを連打するものの...やはり動いてない。

ヒ「メイプルが...壊しちゃった...の？」

ギ「どうしたらいいニャン！？
このままじゃ、筋肉ゴリラもおまわりさんも...！！」

いや、逆に考えるなら...メイプルはちゃんと墓地外にいて、ケイジさんは無事でいるかもしれない。

レ「戻るしかねえよ...！
制御室の機械で...エレベーターを動かせるか試すんだ！」

あれから...どれだけの時間が経っただろうか。

ヒツギの上に置かれた砂時計は...今、どれだけ下に落ちてしまっただろうか。

そもそも、ちゃんと...ケイジさんはヒツギの中から出れているだろうか。

制御室に向かう足を止めないまま、ケイジさんの事を考える。

.

.

制御室に着いた。

サ「え...？

カンナ達は...！？」

なのに...クルマダさんもカンナちゃんも居ない。

レ「ど、どこ行きやがった...！！」

部屋を見渡すも、隠れられる場所は元から無い。

シ［あの...みんな...。］

『えっ...！』

何処に行ってしまったのかと慌てている中、シンさんがモニターに映し出された。

シ［大変だよ...！
クルマダくんが...部屋を飛び出して、行っちゃったんだ...！

カンナちゃんも...それを追って...。］

レ「なんだって...！」

ギ「どうするニャン...？
探しに行くワン...？」

シンさんの情報に感謝しつつ、２人を探しに行こうと部屋を出かけた時だった...

シ［待って...！

...その前に、話したい事がある。］

焦った様な声のシンさんに私達は、引き止められた。