死なないために足掻きましょう。１１【キミガシネ】 (ページ25)

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５１９話「ラブレター」ページ25

メ「みんな、みんな、許さない！！」

パッ...と表情が怒りで固定される。

ヒ「すごい迫力ね...。」

メイプルは...こちらが何をしてくるのかと小刻みに震えながら待ち構えている。

マ「ね、ねえ...！
まずは...ランマルが手に入れた手紙、読ませてくれないかな...！」

ハッ...と何かを閃く様にして、ピリピリとした空気感の中、マイさんがランマル君の持つ手紙に注目する。

ラ「そ、それもそうだな...！」

ランマル君がマイさんに手紙を手渡すと...封を切り、黙って読み始めた。

マ「ちょっと待って...！
この手紙...この子について書いてあるよ...！」

ラ「だから...ミドリが書いた
機嫌を取る用のラブレターだろ...？」

ラブ...レター......？

マ「そうじゃなくて...！
取り扱い説明書ってヤツだよっ！」

Ｑ「ホンマぜよ！？読んでみるかじゃ！！」

マイさんが手紙の内容を読み上げてくれる。
その内容は...メイプルは寂しがりだから暴力で解決せずに感情を理解して、友達になる事が解決への鍵になるとの事......

マ「...あは！良いこと書いてあるね！」

『これじゃ、まるで...私達が読む事を前提にした上での手紙ですね。』

ラブレターなんかじゃ無いじゃん。

.........はっ？

なに...ホッとしてるの...？

ク「冗談じゃねえ！
女心っつーのが、この世で一番めんどくせーんだぜ！？」

カ「苦手なのは分かりますが、お願いします...！」

カンナちゃんはクルマダさんの服の裾を引っ張ってお願いすれば...クルマダさんは小さく溜息を吐いて、協力すると言った。

マ「ほら！お腹の所を見て！
あれが友好度メーターだって！」

言われてみて見れば、メイプルの腹部には...ピンク色のゲージがあった。

ア「じゃあ、友好度が高まった頃を見計らって仲直りすればいいんだね...！」

ク「よし。
トドメは任せたぜ、アンズ...！」

ア「ええぇ〜！？私
が仲直りするのぉ！？」

ク「やれ！！」

マ「わ、わかったよぉ！
でも、みんなもしっかり友好度を上げてね！？」

クルマダさんがアンズちゃんに無理矢理仲直りの役を押し付けた事で主要な役割が決まった。

一先ず...メイプルの感情に合わせて行動をしないとだね。