５１４話「IDカード」 ページ20
シンさんによって知らされた本来のソウさんにショックが無いわけじゃない。
それでも...過ぎてしまった事だから......。
サ「じゃあ、次は...IDカードのありかを教えて下さい。」
そして、次は本物のIDカードの在り処について。
シ［...ボクから聞いたってバラしちゃダメだよ...？］
シンさんは不安そうな顔をしながらも、キョロキョロと周辺を確認した後に話を始める。
シ［だいぶ前の話だけど...
ヒヨリくんは口笛交じりに、機械をいじってて...
“みんな楽しんでくれるかな？”
...って、目をキラキラさせてたよ。］
ミドリは...きっとこのデスゲームを心底楽しみにしていたのだろう。
シンさんの口調からも、その姿を想像する事は容易だった。
シ［そこへ、メイプルさんが現れたんだ。］
サ「メイプルさん...？」
シ［メイプルさんは...
怒ったり
泣いたり
笑ったりしてて...
ずっと一緒にいたいって、訴えかけてたよ。］
メイプルが誰なのかは答えないものの、その人物がミドリへ向ける感情だけは...一瞬で理解した。
シ［ヒヨリくんも、流石に参ったみたいで...
めんどくさそうに手紙を書いたんだ。
でも、それを渡してもメイプルさんは引き下がらなくて...
しょうがなさそうに、IDカードを渡してたよ。］
手紙よりもIDカードを求める理由は分からない。
でも...違いがあるとするならば、写真があるかないか？
『じゃあ、そのメイプルって子が...IDカードを持ってるんですね？』
カ「メイプルさん...。
IDカードをカンナ達に貸してくれますかね？」
シ［あはは...
たぶん...絶対ムリ...。
絶対に怒るし...殺されちゃうよ。
やめた方がいい...。］
好きの感情で...人を殺す事まで出来るのだろうか？
シ［そうだ...メイプルさんについてだけど...
図書室に...彼女の攻略法が載った本があるかもしれない...。］
攻略本...？
真逆、メイプルって子も妨害者...？
なら...感情で人を殺す事も容易なのだろう。
Ｑ「また...戦いになるぜよ...？」
シ［.........。
...ランクアップできれば...。］
レ「ん...？」
シ［ううん...なんでもない。
忠告はしたよ...ボクを恨まないでね...。
それと...Aさん。
ヒヨリくんは...キミに凄く執着してる。
それは、メイプルさんも知ってる。
だから...気を付けてね。］
『......。』
シンさんはその言葉を言い残すと...再び姿を消してしまった。
サ「情報は...得られました。
まずは...図書室に行って、攻略法を見つけましょう！」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 112人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
伊豆花織(プロフ) - Rinoko*@名前変えたいさん» 何時も外してたので完全に気を抜いてました( 'ᵕ' ; )教えて下さって、ありがとうございます。 (2023年4月28日 21時) (
レス) id: 32bef120c2 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：伊豆花織 | 作成日時：2023年4月28日 18時
