５１１話「情報共有」 ページ17
私達が墓地に入るなり、ヒナコちゃんは...顔色を変えて飛んで来た。
ヒ「ちょっと！聞いてよ！
さっき...入口がシャッターでふさがれて...！」
サ「...それは、私達がやったんだ。」
ヒナコちゃんを安心させる様に肩を撫でた後、事情を知らないヒナコちゃんとヒツギに入ったケイジさんに、先程の出来事を説明した。
ヒ「ペアリングを...無効にした...！？」
ヒナコちゃんの表情は...信じられない、と青ざめている。
ク「...ああ、本当だ。」
ヒ「.........。」
クルマダさんが...それが事実だと告げると、ヒナコちゃんは考え込む様にして、黙ってしまった。
マ「ねえ...ヒナコちゃん、クルマダくん...。
やっぱり、サラちゃん達と仲直りしようよ...。」
ヒ「冗談じゃない...！
それでどうやって、生き残るつもり...？
生存者もダミーズも生き残る方法があるなら、言ってよ！」
ア「じゃあ...殺せるの...？」
ク「...。」
ア「私は殺せない...！
殺せないよ...こんなに優しいみんなを...！！」
ク「...！」
ヒ「...」
しばらく、ヒナコちゃんは...目を閉じて考え込むとゆっくりと口を開いた。
ヒ「それでも無理...。
一方的に差し伸べられた手なんか、つかめない...！」
『それじゃあ...教えて！
ダミーズが持ってる情報を私達に...教えて。』
一方的がダメなら...共有すればいい。
ダミーズの情報が...両方を救うかもしれない。
ヒ「...っ......ID、カード。」
『え...！』
期待は...あまりしていなかった。
それなのに、ヒナコちゃんの口から...情報を聞く事が出来た。
ヒ「IDカードがあれば、セキュリティをもうひとつ解除できるかもしれない。」
レ「どういうことだ...！？」
ヒ「マイ、私達が起こされた時の事を思い出して。」
マ「え、えっと...
確か...変な機械があって...
前にはミドリが...」
ヒ「アイツ...機械を動かす為に...
自分の写真が載ってるカードを使ってた...！」
Ｑ「それが...IDカードってことか...！！」
ヒ「ふん...。
ケイジさんには死んでもらった方が得だけど...
借りは返さないと、気持ち悪いから...。」
『っ......ヒナコちゃん...。』
その言葉が...凄く、嬉しい。
.
ミドリがIDカードを持っていると仮定し、ミドリの捜索を行う事になった。
ラ「一緒に行こうぜ、ヒナコ。」
ヒ「......わかったよ。」
ヒナコちゃんも渋々だけど付いて来てくれるみたい。
墓地にはケイジさんだけが残され、私たちは教室へ向かう。
チラッ...とヒツギを見る。
大丈夫。
ケイジさんはきっと...大丈夫。
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伊豆花織(プロフ) - Rinoko*@名前変えたいさん» 何時も外してたので完全に気を抜いてました( 'ᵕ' ; )教えて下さって、ありがとうございます。 (2023年4月28日 21時) (
レス) id: 32bef120c2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：伊豆花織 | 作成日時：2023年4月28日 18時
