死なないために足掻きましょう。１１【キミガシネ】 (ページ13)

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５０７話「首輪管理」ページ13

ヒツギ管理システムと書かれたモニターから目線をズラして、新しく付いた隣のモニターを注目する。

画面には...【死者用・首輪管理システム】と表示されている。

サラちゃんが画面に触れてみれば...中央に大きく首輪のイラストが表示され、そこからいくつかの機能について線が伸びている。

寿命センサー、爆弾、ペアリング...
全ての機能が現在はONの状態になっているみたいだ。

シ［この画面では、ダミーズの首輪の機能をいじれるよ。］

皆がじっくりと内容を確認していれば、モニター画面の隅っこにシンさんのAIのアイコンが現れて、説明を始めてくれる。

シ［ペアリング機能は、決められた生存者と離れすぎると爆発する機能だよ。

寿命機能は、ダミーズ本体の電池が切れた時に爆発する機能だね。］

ク「んだと...！
そんなの聞いてねえぞ...！」

どんな行動を起こしても...爆発するダミーズ。
それを知らされてなかったとしても、本能として...その危険性は植え付けられていたのだろう。

シ［そうじゃないとダミーズは充電しなおせば、生き返っちゃうからね...。］

カ「充電...？」

シンさんは...さり気なく、私達に充電する事が出来る事を...教えてくれた？

そして...

シ［さあ、どの機能をいじるの？］

説明を終えると...真剣な表情で問うて来た。

表示された物からして、寿命センサーと爆発機能については...プロテクトがかかっている。
つまり......いじる事が出来るのは、ペアリング機能だけ。

シンさんは...AIとしての純粋な質問だったであろうが、後ろにいるダミーズ達からは、どことなく期待を感じる気がする......。

サ「.........。」

サラちゃんと...目が合う。

『......。』

考えている事は分かる。
だから...黙ったまま、小さくこくりと首を縦に振った。