夏恋＊Shori Satou (ページ12)

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貴方「驚かしてしまってすみません。佐藤さんの部屋の隣は私の部屋なんです」

なるほど、だからさっき部屋決めの時右奥はダメだったのか

貴方「こっち側の部屋、昼はすっごく暑いからハズレだって言われてるんですよね。」

勝利「...でも俺にとってはアタリかも」

貴方「？すみません聞こえなかったです」

勝利「い、いえ！なんでもないです！」

まさか俺の隣の部屋が青空さんの部屋でしかもこうしてテラスで会えるなんて....。
こんな嬉しい展開ってあるんだ...

今日はついてる
せっかくのチャンスだ。俺も仲良くなりたい

しばらくの沈黙が続き、涼しげに海を眺めていた青空さんに声をかける

勝利「.......あの、さ」

恥ずかしくて顔が見れず俺は海を見たまま

貴方「？」

勝利「..俺の事も、皆みたいに接して欲しい...それで俺も、皆みたいに接したい..んだけど..イイかな」

なんだこれなんだこれ俺どもりすぎだしダッサ！！

なんで健人くんとか風磨くんみたいにかっこよくサラッと言えないんだ俺...！

貴方「勝利くん」

勝利「！！」

貴方「って呼ぶね！」

そう言って君は満面の笑みを俺に向けた

ドキドキする鼓動を抑えて俺も答える

勝利「Aちゃんって呼ぶね」

貴方「うん！宜しくね」

勝利「こちらこそ」

貴方「..なんか、初めて会った気がしないっていうか、一緒にいて落ち着く..っていうか..」

勝利「ぇ...」

それって...もしかして..俺だけ特別ってやつじゃ....///

貴方「皆といるとすっごく楽しいの！
！」

あ、皆、ね。笑

俺はがくりと肩を落とした

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