夏恋＊Shori Satou (ページ35)

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貴方「脅かしてしまってすみません。佐藤さんの部屋の隣は私の部屋なんです」

そういうと険悪な表情のまま納得したように顔を上下に小さく揺らした。

なんだか申し訳ない..

私の事苦手でしかも暑い部屋に泊まる事になってしまった佐藤くん..。

せっかくのプチ旅行がハズレ部屋..。

それを佐藤くんに伝えるとと何か小さく呟いたが聞こえなかった。

また沈黙。

佐藤くんは涼しげに海を眺めていた。

綺麗な横顔...。

普通だったら耐えきれない沈黙だが

何故だがずっとみてられる。

この空気感、好きだな

もっと佐藤くんと仲良くなりたい..

そう思っていたら、、、

勝利「あのさ」

海を見たままの佐藤くんが口を開いた

勝利「...俺の事も皆みたいに接してほしい...それで俺も皆みたいに接したいんだけどイイかな」

落ち着いた低いトーンでそう言った佐藤くん。

風が佐藤くんの髪を揺らし、一層かっこよく見せた。

告白されたわけでもないのに似た感覚に陥った私はドキドキする心臓を抑える。

まさか佐藤くんからそう言ってもらえるとは思わなかった。

素直に嬉しい。

私は笑顔で勝利くんと呼んだ。

すると勝利くんもAちゃんと呼んでくれて...。

仲良くなれた気がしてとても嬉しかった

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