夏恋＊Shori Satou (ページ23)

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風磨「よっしゃ大っきいの釣れたぞ～！！」

勝利「お～！アジだ～！」

もう何日目かのシェアハウスの撮影中。

俺は風磨くんと釣りにでていた。

風磨「最低6匹は釣り上げるわ。勝利、俺と勝負な！」

勝利「負けない！！」

6匹。 Aちゃんの分だ。

ここ最近は撮影で忙しくAちゃんと中々会えていない。

AちゃんはAちゃんで撮影の邪魔をしないようにか、別荘を空けることが多かった。

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マリ「Aちゃんに会いた～い」

歌番組のリハーサルでテレビ局にきている。

待ち時間の楽屋でふとマリウスが呟いた。

結局あの後無事6匹魚は釣り上げられたがAちゃんと一緒に食べるのは叶わず、

朝に、『美味しかったよ。ありがとう(о´∀`о)』

という置手紙がテーブルに置いてあった。

俺だって会いたい

会いたいのに会えない日々が続きイラつきを感じ始めていた

健人「まぁ、Aも忙しいんじゃないの」

聡「なんの仕事してるんだっけ？」

健人「ホテルマネジメントって言ってたなぁ。」

聡「よくわかんないけど凄そう」

風磨「あいつ金持ちなんだろうな。あんな別荘持ってるくらいだし」

健人「Aの親父さんが結構ホテルとか経営してるらしいからそうだな」

なんで健人くんそんなにAちゃんの事知ってるの

俺はAちゃんの事全然知らないだなって改めて分かった

そういうところでいつも健人くんと差が出てしまう

俺はいつだって健人くんみたいにはなれない

聡「Aちゃんに会いたいよ～手料理食べたいよ～！！」

勝利「...皆うるさいよ」

聡「...勝利..?」

気づけば俺はそんな事を呟いていた

まさかの俺の一言に皆の視線が俺に向く

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