死んだら苗字が北になってました。【HQ】

7話 ページ7

時はたち生後9ヶ月。



▽筋力が発達した！

▽声帯が発達した！


▽ ハイハイと会話が可能になった！



というわけで四足歩行＆会話が出来るようになったぜ！

前世の記憶通りに体を動かせばいいから意外と簡単だった。



『お、おにいちゃ』


私を抱える北さんに向かって言った。




北｢！、、、か、母ちゃん、Aが喋ったで。｣


母｢ほんま！？｣

目を丸くした母がキッチンから出てきた。


信介｢ほらA、信介兄ちゃんやで。もっかいゆうてみ。｣


『、、、しんちゃん』


北さんのおばあちゃんがそう呼んでいたのを思い出して言ってみた。

赤ちゃんが言うにはちょうどいいかなと思って。



安心してくれ、北さん。私の胸の中ではいつまでも北さんは北さんだよ。

励ますように北さんの肩に手を置こうとするがもちろん届かない。



母｢ほんまやあ。凄いなあ。｣

北｢せやろ｣

母｢A、ママも呼んでや。｣


『、、、まま』

母｢！ほんま嬉しいわあ。お父さんにも報告せな。｣




その後もはやし立てられ予想以上に喜ばれたのでした。



因みにハイハイが出来ることも知られどんちゃん騒ぎで大変でした。

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