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九「こんなひ弱な奴、か・・・くそッ」
『九太君』
九「A！？」
九太は驚き振り向くと、笑顔で立つAがいた。
『九太君も買い出し行ってくれてたんだ。今日はじゃがいも沢山のカレーだね』
九「見てたのか」
Aが明るく話しを振ったが、九太の表情は暗い。九太の見てたとは、今さっきここで起こった事だろう。Aは笑顔を消し、真剣な表情で答えた。
『うん、見てた』
九「・・・」
『・・・九太君は弱いよ』
九「なっ！」
『でもそれは今は、の話。昨日も言ったでしょ？そんなすぐには強くならないし、誰もが最初から強いわけじゃない』
歩き始めるA。九太は俯きつつもAの後ろを付いて歩いて行く。
『弱いままか、強くなるかは自分次第。
ねぇ、九太君はなんで熊徹の弟子になろうと思ったの？』
「強くなりたくて」
『何のために？』
「何のためって・・・」
『私は強くなりたい理由がある。だから、がむしゃらに頑張れる。少しずつだけど強くなれてるって思うの』
Aは歩くスピードを落とし、九太の横に並ぶ。
『二郎丸にも一郎彦にも強くなりたい理由がある。あの子たちは、自分なりの強い信念を持ってる』
「強い信念、か」
「Aの強くなりたい理由は？」そう聞こうと思った九太だったが、タイミング悪く家に着いてしまった。
Aは誰もいない家に、ただいまと声を掛け台所へ向かって行った。
『美味しいカレー作るからね！』
無邪気に笑うA。
九「(今じゃなくてもいっか。いつでも聞けるよな)」
鼻歌交じりに料理をするAに九太は微笑をフッと浮かべた。
九「俺も手伝うよ」
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むー(プロフ) - すみません。ご指摘ありがとうございます。 (2018年8月2日 12時) (
レス) id: 7924ee75a1 (このIDを非表示/違反報告)
、 - オリジナルフラグちゃんと外しましょう。違反行為です (2018年8月2日 7時) (レス) id: 0b0428954e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：むー | 作成日時：2018年8月2日 2時
