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Aside
行っちゃった・・・。
寂しいけど、私には私のやる事があるからね。しばらく頑張ろう!
パンッと自身の頰叩いて気合いを入れる。
『よし、私も行こう』
素早く身支度を済ませて家を出る。
坂を下り市場を通り過ぎ、更に歩き続ける。辺りの景色は建物が減り木々などが増えていく。
やっと着いた。
いつ見ても立派な門だなぁ。
目の前には木造作りの大きな門。ここが猪王山、そしてその家族や弟子達の住む家。
門番をする猪王山の弟子に挨拶をし、中に入れてもらう。竹林を歩くと見えて来たお屋敷。少し裏に回ると縁側に座りお菓子を食べる一郎彦と二郎丸がいた。
『美味しそうなの食べてるね』
二「え!?A姉ちゃん!」
一「A!」
『わっ』
私の姿を見て走って来る2人。二郎丸は走る勢いを落さず抱き付いて来るから、後ろに倒れないように必死に耐えた。
二「帰って来たんだな!」
『ただいま。見ない間に2人とも身長が伸びたね』
とは言ってもまだ私の方が大きいけど。
一「Aは綺麗になったね」
『ふふ、世辞が言えるくらい成長したんだね』
二「おいら達、今稽古の休憩中なんだ!一緒にお菓子食べよう」
一「お世辞じゃないんだけどな・・・」
二郎丸に引っ張られ縁側に座る。
一「これ食べて。美味しいよ」
『でも、これ一郎彦のでしょ?いいの?』
一「うん。美味しいからAにも食べて欲しいんだ」
『じゃあ、半分こしよっか』
一郎彦がくれたお菓子を一口食べる。
んん、美味しい。やっぱりここで食べさせてるもらうお菓子は絶品だね・・・
・・・ってお菓子を食べに来た訳じゃなかった!
危ない危ない。お菓子に釣られて、大事なこと忘れるところだった。
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むー(プロフ) - すみません。ご指摘ありがとうございます。 (2018年8月2日 12時) (レス) id: 7924ee75a1 (このIDを非表示/違反報告)
、 - オリジナルフラグちゃんと外しましょう。違反行為です (2018年8月2日 7時) (レス) id: 0b0428954e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:むー | 作成日時:2018年8月2日 2時