貴方達の幸せは俺の幸せ5 (ページ10)

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#番外編8 ページ10

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兄「明日、11時30分～だからね. よろしくね」

帰り際に北斗のお兄さんにそう言われた

明日は北斗の葬儀

北斗の家族、親戚と2人の友達、そして俺ら5人だけ

そもそも北斗が亡くなったことは
全く外に漏れていない

葬儀が終わったら発表するつもりだ

静岡で執り行うため
今日は早めに解散することにし
樹がみんなを家まで送ってくれている

「樹、明日は俺が運転するな
ちゃんと起きてろよ」

樹「ありがとう、うん頑張る」

「お前らも寝坊したら置いてくからな」

ジェ「こーち！厳しいですよ～」

京「俺はお母さんに起こしてもらうから大丈夫！」

慎「大我、そろそろ自分で起きなさいよ～」

ジェ「AHAHAHA～」

本当、うるさい(笑)

隣を見ると樹は特に笑うことなくハンドルを握っている

「樹？大丈夫？」

樹「うん、ちょっとここに北斗がいたらもっと面白かったのにな
とか思っただけ」

そういうと車内が静かになった

「そっか・・」

樹「ごめん、」

ジェ「いいんだよ、それはみんな同じ
北斗は絶対これからも俺たちのそばにいてくれるから」

慎「もうさ、いっそのこと北斗のパネルでも作って常に置いておく？」

京「それいいかも」

「それでお前らが北斗のこといじり倒すんだろ？
北斗がかわいそうだからやめろ」

樹「じゃあ、俺の隣にパネル置いておく
俺の精神安定剤として」

ジェ「樹、北斗のパネルと同室？
AHAHAHA～それ面白いね！」

「いやいや、怖いからやめろ！
樹もやめろよ、ファンが怖がる」

樹「北斗のパネルと寝てて～
ずっと北斗が話しかけてくるんですよ～」

京「もはやそれはオバケ」

「北斗にオバケ扱いするなって怒られるぞ」

樹が段々といつもの調子を取り戻したところで
ジェシーと慎太郎が車を降り
(寝坊しないために慎太郎の家にジェシーが泊まるらしい)
そのあと大我が降りた

車の中には樹と俺だけ

樹「こーち？俺乗り越えられるかな？」

「大丈夫、乗り越える必要はないし
北斗の分まで背負って生きていこう
北斗は俺を背負うなって言いそうだけど(笑)」

樹「違う意味でね(笑)
俺、北斗に頼りすぎてたなって反省
こんなにも俺の中で北斗が大きいなんて思わなかった」

「俺もだよ、ずっと一緒だったから」

車内は静かになった

しばらくすると俺の家の前まで着いた

「樹、ありがとう. また明日な」

樹「うん、待ってる」