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約10時間かけてアメリカ、ロサンゼルスの空港についた
入国審査を終えて荷物を受け取り
ロビーに出るとおじさんとおばさんが出迎えてくれた
おじ「北斗くん、長旅お疲れ様」
おば「北斗くん、これからよろしくね
さぁ、私たちの家にいきましょうか」
「よろしくお願いします」
おじさんが大きいスーツケースを持ってくれた
駐車場にあるおじさんの車に乗り込むと
すぐに出発した
窓の景色は日本とはかけ離れた
広い道に沢山の外国人
ああ、俺、海外に来たんだ
そう実感するような新鮮な景色
窓の景色を眺めていると
おじ「北斗くん、体調はどう?
一応入院は明後日からなんだけど」
「大丈夫です、さすがにちょっと疲れましたけど」
おば「時差とかもあるからね
今日はゆっくり休んでちょうだいね
北斗くん何か食べられないものとかある?」
「甲殻類がアレルギーでダメなんですけど
それ以外は基本的に大丈夫です」
おば「わかったわ、夕飯なに作ろうかしら〜」
おばさんは夕飯を考えているみたいだ
空港から30分ぐらい車に乗ると
おじさんの家に着いた
おば「さぁ!北斗くん、入って入って〜」
アメリカはどこの家もこんななのか
玄関からして広い
俺はゲストルームへ案内された
大きいベッドが一つと机、椅子、クローゼットがあった
おじ「この部屋すきに使っていいからな
夕食まで時間があるから少し休むか?」
「はい、、すみません
体力無くて、、」
おば「また声かけるわね」
そう言うとおじさんとおばさんは部屋から出ていった
スーツケースを広げて少しだけ荷物を出した
整理しようと思ったが
疲労感が勝りすぐにベッドに横になった
目を閉じるとすぐに意識を失った
おじ「・・くん!北斗、くん!」
目を開けるとおじさんが声をかけていた
「ごめんなさい、寝ちゃいました」
おじ「疲れたんだな、ごはん出来たよ
そういえば北斗くん仕事はどうしたの?」
「仕事・・そうですね、、
早く言うと辞めました」
おじ「・・そっか、、辛いこと聞いてごめんな
仕事楽しかった?」
「はい、楽しかったです
俺不器用だったけど、みんな優しかったから」
おじ「いい環境で働いていたんだな
北斗くんならまた働けるよ」
働けるか・・
2度も退所届書いて辞めたんだ
もう働けない
もし、
もし、
治ったとしても
俺はもうみんなと仕事はできない
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作者名:ちきん | 作成日時:2019年9月30日 18時