#189 ページ39
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病室に入ると
点滴をしている北斗がいた
ガリガリに痩せていて
俺より細い体になっていた
入った途端、ジェシーが北斗に駆け寄り抱きついた
ジェ「北斗、よかった
心配で、もう会えないんじゃないかって
俺北斗がいないと、、、」
松「ジェシーなら大丈夫
俺がいなくてもみんながいる
ジェシーならどこに行っても輝けるよ」
北斗がジェシーの話を遮り
突き放すように言った
ジェシーは目を見開いた後に
悲しそうな表情をした
慎「北斗、突き放すようなこと言うなよ」
それを見ていた慎太郎が少し強めに言った
松「ごめん、でも俺もう戻るつもりもないし
戻れないから
兄ちゃんに何言われたか知らないけど・・
俺はもう無理だから5人で頑張って」
目に涙をいっぱい溜めながら
北斗は一気に喋った
そんな北斗を見たらみんな何も言えないじゃん
樹「北斗、俺たちは北斗を無理やり戻そうなんて思ってないよ
北斗がいきなりいなくなったから、、
理由をまず知りたかったし」
北斗は下を向いたまま何も答えなくなった
北斗に近づいてそばにあった椅子に座り
ギュッと握りしめている手をそっと握った
「北斗、俺はね直接理由を言って欲しかった
いなくなった辞めたって他の人から聞いて悲しかった
北斗、、、北斗のこと俺たちはまだ待ってるよ」
北斗が俺の手を勢いよく振り払った
松「簡単に言うなよ！！
俺だってもっとみんなで楽しいことしたかった
でも、、でも治療しないと助からないなんて言われたら限界まで活動して倒れてみんなを悲しませるよりそっといなくなった方がいいと思ったんだよ！
そうだろ！？
誰にも何にも言わなかったのは
言ったらお前たちは全力で止めるだろ？
決意が鈍るんだよ！！」
北斗が涙を流しながら一気に怒鳴った
いきなり後ろにいた大我が北斗の前まできて
顔を上げた北斗の頬を叩いた
樹「きょも、だめだよ！」
京「今の北斗は最悪だよ！
なんだよ、こんなに心配したのにさ
特に樹とジェシーと慎太郎はこの9ヶ月ぐらい
北斗のこと必死に探したんだよ！
休みの日だって、ライブの次の日だって
そりゃ北斗が辞めるって言ったら全力で止めるよ！！
それの何が悪いんだよ！
樹もジェシーももっとなんか言えよ！」
大我がこんなに感情的になるのを初めて見た
大我は部屋を出て行ってしまった
ジェシーは大我を追いかけて出ていった
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作者名：ちきん | 作成日時：2019年9月30日 18時
