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少し歩いたが時折チラッと見られることはあったが特に怪しまれることなかった
近くの個室がある日本食のレストランに入った
注文してしばらくすると
兄「北斗、大丈夫そうだな
体調も大丈夫か？」
「体調大丈夫
まあこんな暑い日に長袖長ズボン帽子マスクしているのが珍しいからチラッと見られるけど(笑)」
母「それはそうよね、汗かいたでしょ？」
「そんなに汗かかないんだよね
踊ってたときもそうだったんだけど」
兄「そうなの？俺はめちゃくちゃ汗かくけどね〜」
母「汗かかないのはお父さんに似たのね
お兄ちゃんは私ね(笑)」
そんなことを話していると
俺の注文した蕎麦が来た
9ヶ月ぶりぐらいに食べる蕎麦
あっという間に平らげることができた
おじ「北斗くんがこんなに食べているの初めて見た！どう？おいしかった？」
「はい、久しぶりに日本食も食べられて良かったです」
おば「よかったわ〜」
おじさんもおばさんもニコニコ笑っていた
みんなご飯を食べ終えて
レストランの外に出ると
何かのパレードが始まっていた
帽子を目深に被って、マスクをつけて
なるべくパレードを見ないようにして歩こうと
下を向いた
その時アナウンスで
��NEXT, 美少年！��
美少年？
美少年ってJr.の？
恐る恐る顔を上げ後ろを振り返ると
白いオープンカーに乗ったキラキラした衣装を着た人たちが近づいてきた
よく周りを見れば
恐らく美少年のファンだろう人達が溢れかえっていた
前にいた兄ちゃんの服の袖を引っ張った
「兄ちゃん、ヤバイ」
兄「どうした？体調わるい？」
「違う！早くこの場から抜けたい」
兄「なんで？！」
「ジャニーズJr.が近づいてくる」
兄ちゃんが後ろを振り返ると10mぐらいまで近づいていた
那須「みなさーん、こんにちは〜」
浮所「こんにちは〜、美少年でーす！」
なるべく下を向いて歩いていたが人にぶつかってしまいその瞬間少しつまづいた
母「北斗！大丈夫？」
その瞬間顔を上げた時に一瞬だが藤井くんと目があった気がしたがすぐにそらした
兄ちゃんとおじさんに引っ張られて
おじさんの車に乗り込んだ
「ごめん、、」
兄「そんなことないよ
ぶつかったところ大丈夫？ちょっと見せて」
そういうとパーカーの袖を脱がされた
右腕に少し内出血斑が出来ていた
兄「少し内出血になってるな、痛くない？」
「今は特に・・本当にごめん、迷惑かけて」
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作者名：ちきん | 作成日時：2019年9月30日 18時
