貴方達の幸せは俺の幸せ4 (ページ18)

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抗がん剤を投与して３時間が経過した

ヤバイ・・・

今回1番辛いかも・・

猛烈な吐き気が襲ってくる

母「北斗....気持ち悪い？」

「ごめん、、ちょっと、、、吐き、そう」

お母さんがガーグルベースンを持ってきてくれた

渡されたと同時に

ウ、ウウエェ..ハァ、、ハァ、

一気に吐いた

その時マイケルが入ってきた

マイケル「北斗！ダイジョウブ？」

「ごめん、すごくツライ」

マイケル「吐き気とめる点滴、使うね」

「ありがとう」

そういうとマイケルは病室を出て走っていった

5分ほどで吐き気止めの点滴を持ってきた

マイケル「北斗、今、入れるから」

マイケルが吐き気止めの点滴を入れてくれた

30分ぐらいすると少し楽になった

マイケル「ちょっと、楽？」

「うん、、ありがとう」

母「すみません、ありがとうございます
北斗から聞きました、いつもありがとうございます」

マイケル「no problem! 北斗と喋るの楽しい！very very fun! 」

マイケルは太陽のような笑顔で話してくれた

いつのまにか兄ちゃんも来ていた

兄「北斗、、今回結構早いな・・」

「うん、、2週間耐えられるかな」

お母さんも兄ちゃんも複雑そうな顔をした

_________

2週間経過し、休薬期間に入った

吐き気は1週間近く強かったため3kgも体重が減り50kgを切ってしまった

今は少しずつ食べるようにはしているが
うまく喉を通らない

食事が十分に摂取出来ないため
休薬期間に入っても中心静脈カテーテルを抜くことができない

それに白血球の減少が著しく200まで落ちてしまった

そのためコンパクトクリーンという
簡易的な無菌室を病室に作られた

白血球を上げる注射も連日打ったおかげか
6日後には5000まで上昇した

輸血も連日おこなった

次の4クール目が始まる3日前にやっと食事が食べられるようになった

母「北斗、何か食べたいものある？」

「うーん、、茶碗蒸し」

母「小さい頃から好きだったもんね
わかったわ、明日作ってくるね」

「それよりお母さんはいつ帰るの？」

母「4日後に航空券取ったから一回帰るね
静岡の家を掃除してからまた来るから」

「うん、わかった
あの、、、無理、しないでね」

母「無理？そんなこと思ってないわよ
北斗と会えるの楽しみだし、
出来ることなら代わってあげたいなって思うし」

「俺は・・お母さんじゃなくて良かったって
お父さんや兄ちゃんじゃなくて良かったって
思うから、、」