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いよいよ入院の日になった
おじさんの家から車で20分ぐらい走ったところに日本とは比べものにならないぐらい大きい病院が見えた
「でっかい病院」
おじ「ここら辺でもまあまあ大きい病院だからね
じゃあ入院の手続きしてくるから待っててね」
病院のロビーに腰を下ろした
10分ぐらいでおじさんが戻ってきた
おじ「6階の病棟だって、さあ行こうか」
おじさんの後について歩いた
6階でエレベーターを降り
近くのナースステーションでおじさんが病室の場所を聞いてくれた
病室は眺めのいい個室だった
おじ「いい部屋だな」
「そうですね、荷物片付けますね」
おじさんも協力してくれて
スーツケースから荷物を出した
片付けているとドアの叩く音がした
---トントン
背の高くて40代ぐらいだろうか
白衣を着た男の先生が入ってきた
矢崎「松村さん、こんにちは
松村さんの担当医になる矢崎です
土田から経緯は聞いています
初めての海外の治療で不安な事もあると思いますが
全力でサポートします」
「松村北斗です
日本人の先生で安心しました
よろしくお願いします」
おじ「北斗くん、良かったな
先生よろしくお願いします！」
矢崎「あとでサポートチームの紹介をしますね
外国人の先生もいますがもう一人日本人の先生がいるのと看護師も日本語が喋れるスタッフを選んでいます」
「気を使っていただいてありがとうございます」
矢崎「さっそく治療の説明をしたいんですけど
いいですか？松村さんのおじさんも一緒に聞いてもらってもいいですか？」
「お願いします」
矢崎先生は一度病室を出ると
パソコンと小さいホワイトボードを持ってきた
矢崎「松村さんはお兄さんから骨髄移植後の再発
芽球の増え方が著しいと聞いて土田から資料を送ってもらい確認しました
チームで考えた結果、日本ではまだ治験も行われていない治療なんですけどアメリカでは治験もほぼ終わっており松村さんと同じような状態から5年再発しない確率が90%ぐらいある治療があります
抗がん剤成分を含む内服薬と抗がん剤の点滴の併用療法になります
内服薬は１日２回、朝夕で飲んでもらいます
点滴は中心静脈カテーテルをまた入れて、24時間持続で抗がん剤を入れ続けます
ここまでは大丈夫ですか？」
ホワイトボードとパソコンを使い
わかりやすく説明してくれた
「はい、大丈夫です」
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作者名：ちきん | 作成日時：2019年9月30日 18時
