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#107 ページ7
side black
久しぶりに慎太郎と樹と話せてよかった
話しているうちに口の中の違和感もなくなり
スラスラ喋れるようになった
やっぱり良い奴らだ
慎太郎と樹は俺が居ない間の面白い話をたくさんしてくれて久しぶりに笑った気がする
お母さんもそれを聞いて笑っており
夕方にきたお父さんもそれを聞いてわらっていた
面会時間ギリギリまで慎太郎と樹は居てくれた
樹「また来るな、今度はみんなでくるからさ」
慎「カツ冷まして待っとけよ！」
「なんでだよ！」
そんなくだらないやりとりをして
慎太郎と樹はお母さんとお父さんとともに帰っていった
入院生活でこんなに楽しかったのはいつぶりだろう
それくらい笑ったし幸せな空間だった
みんなが帰って少しすると小山先生が病室に来た
小山
「体調どうですか？すごく楽しそうでしたけど」
「体調は大丈夫です
すみません、うるさくて」
小山
「松村さんが楽しそうなの初めて見れたのでよかったです
お母さんには話したのですが一度移植の効果をみるために骨髄検査と採血やろうと思います」
「わかりました、よろしくお願いします」
小山
「今日は疲れたでしょう
ゆっくり休んで下さね」
「ありがとうございます、おやすみなさい」
小山先生が病室を出ていった
今日は色々あったけど楽しかったな
久しぶりにこんなに笑った
でも結局アイツらを頼ってしまってるんだ
治療の効果出ていなかったらどうしよう
またアイツらを悲しませてしまうのかな
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作者名：ちきん | 作成日時：2019年8月22日 14時
