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「少し考えれば分かる事だった
迷うことなんてなかったんだ、、
お父さん、お母さん、海外で治療受けるよ」
お母さんとお父さんは
いきなり考えをまとめた俺にびっくりしていた
母「いきなり、、、どうしたの?」
「俺だって治したい・・
それと引き換えにアイドルを捨てなきゃならない
でも俺1人の人生と、アイツら5人の人生
引き換えにはならないんだよ
アイツらは俺より能力があって努力家なんだ
引き換えるなんて失礼だよ・・」
お母さんはまた涙を流した
「日本で治療を続けて活動しても俺には常に制限がかかる
治療をしなくても、、
どの選択をしてもアイツらには迷惑をかけるんだ
だから今度こそ潔くアイツらの前から消えたほうが吹っ切れるんじゃないかなって・・」
父「北斗・・・
本当に5人が大切なんだな、、お前は小さい頃から人見知りで友達が少なかったから
ジェシーくんや慎太郎くん、樹くん、大我くん、高地くんが北斗を探して静岡の病院まで来てくれた時、すごく嬉しかったんだ
そんなに大切にされてるんだって・・
病気を治してほしいのもあるけど、それと同じくらい5人を失って欲しくない
5人には話すのか?」
「話さないよ・・アイツらの性格は俺が1番わかってるんだ
“6人でデビュー” それがアイツらの口癖・・
それに優しいから、、俺が活動できないと俺と同じ歩幅で一緒に歩いてくれる
俺と同じ歩幅で歩くのは遅いんだ
もっともっと上を目指せる5人なのに、、
だからこそ探されないくらい遠くに行って居なくなった方がいい
最初のうちはもしかしたら探すかもしれない
探さないように手は打つつもり
いっそのこと俺の事を嫌いになってほしい、嫌われたい
そこまで思えるのはあの5人だから、、、」
父「そうか・・・
北斗がそこまで言うなら反対しない」
---ガラガラ
ちょうど兄ちゃんが入ってきた
兄「北斗、、さっき土田先生から聞いた
もう北斗自身を犠牲にして生きないでほしい
もっとわがままに生きていいんだよ
やりたいことたくさんあるだろ?」
「・・・うん
あるよ、でもね俺はアイツらが大好きだから
5人がいたから俺はこんなに長く楽しい仕事が出来たんだ」
兄「・・そうか、、
わかったよ、、、俺は北斗を支えるから
がんばろうな」
「ありがと、、」
消灯時間まで
家族4人で今後の話をした
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作者名:ちきん | 作成日時:2019年8月22日 14時