貴方達の幸せは俺の幸せ3 (ページ41)

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俺が色々頭の中で考えているとうちに
土田先生と兄ちゃんの話は終わっていた

土田「松村さん、あと15分経ったら
またここに来ますね」

頷くと土田先生は部屋から出ていった

兄「北斗、抗がん剤の治療、辛いかもしれないけど受けよう？
北斗にはもっと生きて欲しいし
滝沢さんとかジャニー社長には俺から言おうか？」

「・・うん、
滝沢くんには自分から言うよ
12月の仕事は明後日の少クラ収録終わると
カウコンのリハまで時間は空くんだ
雑誌の取材とかラジオとかは多分調整がつくから」

兄「そっか・・・・」

そういうとまた沈黙になった

しばらくすると
土田先生が入ってきて穿刺した部位を確認して
もう退院しても大丈夫だと声がかかった

兄ちゃんと病院を出た

兄「一度家に帰るか、、午後は仕事？」

「うん、、3時から」

兄「送ってくよ」

「ありがと」

車の中でも特に話すことはなく
家に着いた

真っ先に部屋に向かって扉をしめた

滝沢くんに何で話そう

でも話してデビューが俺のせいで無くなったりしたら

もしデビューが無くならないとしても
みんな優しいからデビューするのは延期にする
とか言うだろう

“誰も欠けていない状態で”

見た目は悪いがそういう奴らだ

そうなるとやはり滝沢くんに言うのも止めよう

雑誌の連載は病室でもかけるのでどうにかなる

他の雑誌は頼んで早めに撮ってもらおう

なんて頼むか？

“少し休みがほしい”

とか？

ありきたりで恐らく疑われるが
この際しょうがない

思い立ったらすぐに行動に移す

それが俺のモットーだ

早速滝沢くんに電話をかけた

滝沢＂はい、滝沢です＂

＂松村です、少しお話いいですか？＂

滝沢＂いいけど、、体調大丈夫か？＂

＂はい、大丈夫です
あの、明後日の少クラの収録が終わったら年末のカウコンのリハまで少し休暇を頂けないですか？
今まで通り連載は書いて編集部に送ります＂

滝沢＂何かあったのか？＂

＂いいえ、特には
少し休息を取った方がいいと土田先生に言われたので＂

滝沢＂・・わかった
雑誌の取材は今日か少クラの収録前に撮れるように
調整する＂

＂すみません、ありがとうございます＂

滝沢＂何かあったら言えよ
1人で抱え込むなよ＂

＂・・はい＂

やはり見透かされていそうで怖い

滝沢くんのことだ

恐らく土田先生にも確認を取るだろう

土田先生にも根回しをしなくてはいけないな