【刀剣乱舞】人間不信の少女と付喪神

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鶴丸国永──


また新しいのが出てきた。


今はまだ混乱してて、いろいろ訳が分からないことの方が多いけど……


慣れていくしか、ないのかな……


するとその時、三日月がやって来た。


三日月「主や、探したぞ。」




『……』


癖で軽く睨んでしまう。


三日月「お主の目を見る限り、鶴丸国永がここへやって来たようだな」




『……なんで分かるの、話してないのに』


三日月は優しく微笑んで、


三日月「分かるさ。最初に言っただろう？お主のことは、政府から聞いていると。故に、お主の過去についてもよく知っている」


この人は……三日月宗近は……


『……おじいちゃん……』


いつも私の味方でいてくれた、優しいおじいちゃんみたい……


三日月「主よ、俺はお主のじいさんではないが……お主が望むのなら、これからずっとお主のじいさんでいてやろう。俺の胸に飛び込んでこい。いつでも抱き締めてやるぞ」


『っ……』


何、この感情……


『っ……知らない、こんなのっ……』




三日月「主……？」


私は何を迷ってるの？


何も迷うことなんてないのに──


『っ……誰かを信じたって、結局は裏切られる……だから私は、もう人を信じないって決めたのに……っ』


なのにっ……


『っ……三日月宗近、あなたは何故、私の心に踏み込んで来ようとするの……』




三日月「何故、か……」


三日月は、依然として優しい微笑みのままで──


三日月「主よ。お主は人間を信じない質だと言ったな？だがそれは違うぞ。」




『違う……？』




三日月「あぁ、そうだ。お主は元より人間を信じないのではなく、信じられなくなっているんだ」


信じられなくなっている……


『……私の過去を知ってるなら分かるでしょ』




三日月「分かるさ。だが、人間不信の理由はそれだけではない」


人を信じられない理由が、暴行以外に何があるっていうの？


三日月「お主が人を信じられなくなっているもう一つの理由は、お主自身が心を閉ざしきっているからだ」

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