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亜嵐「Aの気を仕事から逸らすって、
俺にはできなかったじゃん？」
首を傾げて言う亜嵐くんが少し悲しそうで、
申し訳なさに黙り込む。
A「それは……本当ごめん」
亜嵐「なんでよ、俺はそういうAまで好きだったんだから、辛いとか思ったことないよ？
……まあ、今の自分のこと優先できるようになったAはもっと好きかもしれないけど」
けど、に続く言葉は、彼の口から出ることはなかった。
思わず黙り込んだ彼の表情を伺えば、
予想とは違い、いつも通りの明るくて優しい表情で。
彼なりに気持ちの整理ができたのかな、なんて安心してしまう気持ちと、そんな彼に甘えてしまっている申し訳なさで、涙が溢れてくる。
亜嵐「泣かないでよ、もう大丈夫だから」
笑いながら言う彼に、また救われる。
亜嵐くんがいなかったら、今まで何度自分を嫌いになったことだろう。
A「うん、
……ずっと上手く説明できなくてごめんね」
亜嵐「あはは、いいのいいの
俺もちゃんと吹っ切れたんだしさ」
A「……本当に？」
涙を誤魔化すみたいに笑いながら返せば、
彼もまた笑って「ほんと」と返す。
私の頭を優しく撫でながら発せられた彼の言葉に嘘は無さそうだった。
それでも会話を止めたら、また泣いてしまいそうな気がして、無意味に「本当に本当？」なんて聞き返す。
そんな私が面白かったのか、亜嵐くんは笑い始めた。
亜嵐くんは1つ深呼吸をして、私と正面から向き直って。
亜嵐「本当に本当だよ、俺もごめん」
しばらくの沈黙の後、
私たちは同時に笑い出した。
真面目な亜嵐くんの顔とか
こんな雰囲気への不慣れさとか、
笑える理由はたくさんあったけど、
でも1番は亜嵐くんと笑い合える安心感。
こんな人が元カレなんて、幸せだな、なんて。
他の人が気になってる私が思うのは贅沢過ぎるかな。
✂︎
更新遅すぎる、、
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一(プロフ) - 美咲さん» ありがとうございます！低頻度更新ですが、ぜひ待っていただけると幸いです！ (2022年11月28日 15時) (
レス) id: d41b5bd8c2 (このIDを非表示/違反報告)
一(プロフ) - みずたまさん» ！の多さが物語ってますね…！！！！！！頑張ります (2022年11月28日 15時) (レス) id: d41b5bd8c2 (このIDを非表示/違反報告)
美咲(プロフ) - 続き楽しみに待ってます (2022年11月27日 17時) (レス) @page20 id: 411e2cf0cf (このIDを非表示/違反報告)
みずたま(プロフ) - 続きが気になります…！！！！！！！ (2022年11月25日 22時) (レス) @page20 id: 3593907927 (このIDを非表示/違反報告)
一(プロフ) - ウンチョさん» ぜひLDH好きになってください^ ^ (2022年10月29日 23時) (レス) id: d41b5bd8c2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：一 | 作成日時：2022年10月2日 0時
