21 ページ23
亜嵐くんの雑誌撮影が終わったのは、
夜の11時過ぎだった。
中々良い表情が撮れなくて、少し時間が押した。
昼の会話のせいだったら、なんて思うのは自意識過剰な気もしたけど、そう思わずにはいられなかった。
A「久し振りにお話できて嬉しかったです、
これからもよろしくお願いします」
面識のある編集長さんに挨拶をしてから、
亜嵐くんを探す。
……自分の力で解決できないなんて、やっぱり悔しい。
A「……亜嵐くん！」
亜嵐「えA！？え、な、なに？」
A「これから本社行く！？」
亜嵐「……っ行く、行くから、待って」
亜嵐くんの楽屋の前で、息を整える。
伝えたいことを整理したいのに、
大声出しちゃったな、とか、夏央のスーツ汚しちゃったかな、とかズレたことばかりが頭に浮かんで、首を振る。
大丈夫、亜嵐くんになら整理しなくても伝えられる。
亜嵐「ごめん、お待たせ」
A「大丈夫、歩きでいい？」
亜嵐「もちろん」
人通りの少ない道を選んで、本社まで歩く。
私と亜嵐くんの間に沈黙が流れた。
A「あのさ」
亜嵐「あのさ」
その沈黙を破ったのは同時で、
無言の譲り合いの末に私が話すことになった。
A「……未練とか、無いタイプかと思ってて」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 98人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
一(プロフ) - 美咲さん» ありがとうございます！低頻度更新ですが、ぜひ待っていただけると幸いです！ (2022年11月28日 15時) (
レス) id: d41b5bd8c2 (このIDを非表示/違反報告)
一(プロフ) - みずたまさん» ！の多さが物語ってますね…！！！！！！頑張ります (2022年11月28日 15時) (レス) id: d41b5bd8c2 (このIDを非表示/違反報告)
美咲(プロフ) - 続き楽しみに待ってます (2022年11月27日 17時) (レス) @page20 id: 411e2cf0cf (このIDを非表示/違反報告)
みずたま(プロフ) - 続きが気になります…！！！！！！！ (2022年11月25日 22時) (レス) @page20 id: 3593907927 (このIDを非表示/違反報告)
一(プロフ) - ウンチョさん» ぜひLDH好きになってください^ ^ (2022年10月29日 23時) (レス) id: d41b5bd8c2 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：一 | 作成日時：2022年10月2日 0時
