アイドルなあなたと漫画家な私 (ページ40)

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お節介やきページ40

You side

ダイニングテーブルにはこれでもかという料理を並べた。肉類はやめて、代わりに豆腐を使った料理など、自分のダイエットでもここまでしたことがないというぐらい、カロリーと栄養を考えて作った料理たちだ。

イスに座らされたミンソクとさっきまで唖然としていたルハンが料理をみた。

XI「Aヌナ…これは…？」

「ミンソクのために作ったの！食べて！」

とほぼ無理矢理ミンソクに箸を持たせた。

XI「…」

ミンソクは黙って料理を見つめ、箸をそっとおいた。

LH「シウちゃん…」

ルハンは箸をおいたミンソクを心配そうに見た。

XI「ごめん、ヌナ。せっかく作ってくれたけど、食べれない」

と申し訳なさそうにいうミンソク。

申し訳なさそうにするぐらいなら食べてよと思いつつ、口は別のことを呟いていた。

「あのね…私、ここ最近exoの出てる番組とか、ファンサイトとか見たんだ。皆、この仕事にやりがいを感じてるのがすごく伝わった。ファンもその姿を見てファンになったんだと思うんだ。だって、私もファンになったもん。」

私が話すことを黙って聞く二人。

「ミンソクは無理なダイエットをしたあとどうしたいの？ファンもミンソクのことすごく心配してるよ。かっこよくなるために痩せるだけがアイドルじゃないよ？ミンソクの黙って皆を見守ったり、ほっぺたを膨らまして、可愛い目をクリクリさせてたり…そんな姿が好きだからミンソクのファンになった子達がたくさんいるんだよ？ファンを楽しませるのがアイドル。ファンを心配させちゃ、それこそ本末転倒だよ」

と私が言うと

XI「まだあったばっかりなのに…偉そうに言わないで…ヌナはアイドルじゃないでしょ！」

と怒鳴るミンソク。その様子にルハンがうっすらと涙を浮かべていた。

「私はアイドルじゃないし、ミンソクでもない…これは一ファン…ううん、お隣さんとして言ってるの…誰にも頼れないんだったら、まだあったばかりの他人のお隣さんに頼ったら案外楽になるかもよ。お隣さんは暇だしね」

と言って笑うと

XI「…っ！ヌナのお節介やき！」

と言って、イスにドカッと座り、ただただご飯を口に運んでいた。