アイドルなあなたと漫画家な私 (ページ30)

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食べさせるのは嫌ですか？ページ30

You side

コンコンッ

｢ギョンス～？入るよ～｣

と言って入る。お粥を作ってる間にギョンスはまた寝たようだ。でも、その息は苦しそうで、やっぱり辛いんだなと思わせた。

｢ギョンス。起きて。お粥と薬持ってきたよ｣

と言って起こす。

｢自分で食べれる？｣

と聞いて、ゆっくり頷いたので、お粥の入ったお椀をギョンスに手渡す。けれど、熱でからだがうまく動かないのか、スプーンでお粥を掬ってから口元までなかなかいかない。

これなら私が食べさせた方が良いな…

｢ギョンス、しんどかったら食べさせてあげるよ？｣

ギョンスからお椀を取り、お粥を掬って、口元に持っていくと

DO｢ッ…｣

なぜだか、顔が赤くなりだすギョンス。

照れてるのかな？
確かに子供扱いみたいで嫌か…

｢ごめんね、ギョンス。子供扱いみたいで嫌だった？｣

と言ってスプーンを下ろそうとすると

パクッ

とギョンスがお粥を食べてくれた。

DO｢美味しい…｣

とか細い声でそう言ったギョンス。

｢良かった～。韓国のお粥ってどんなのか分からなかったから、日本のお粥の味付けだったからちょっと心配だったんだ｣

DO｢ううん…美味しいよ…｣

と言って、はにかむようにゆっくり笑ったギョンス。

か、可愛い…(萌)

そのあとギョンスはお粥を何とか食べきり、薬を飲んだ。

｢ギョンス、寝れそう？寝れそうだったら、私、邪魔だし暫く外にいるね？｣

と言って私が立ち上がろうとすると

DO｢ヌナ、行っちゃやだ…一緒にいて…｣

と言って腕をつかまれた。

熱の時って寂しい気持ちになるからかな…
私も子供の時、熱がでたら、よくお母さんに寝るまで一緒にいてもらったな…

｢うん、わかった。ギョンスが寝るまで、一緒にいるね｣

と言ってつかまれた手を握り返すと、ギョンスは安心したように目をつぶった。私は、その様子をギョンスの頭を撫でながら、見ていた。