アイドルなあなたと漫画家な私 (ページ23)

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名前を呼んでよカイside ページ23

カイside

俺は今日、今度の雑誌の撮影の身体作りのために、朝漢江の周りを走っていた。
眠たい身体に鞭をうち、何とか走りはじめて30分ほどたって、休憩をしようと、ベンチを探していると

あ…Aさんだ

俺は声をかけるのをためらって、Aさんをぼっーと見ていると、Aさんも俺に気づいたようだ。

｢カイさん。おはようございます。寝るの好きなのに早起きですね｣

と言ってふふっと笑った。

KI｢今度の雑誌の撮影の身体作りしようと思って…｣

とぶきっらぼうに答えてしまった。

この前、Aさんをヌナ呼びしようと思ってたのに、こんなんじゃ無理だな…

｢そうなんですか。大変ですね。今、exoも忙しいみたいですしね｣

と言うAさん。

もしかして、俺たちのこと調べてくれたのかな？

KI｢もしかして、俺達のこと調べてくれたの？｣

｢あ、いや…｣

と言って気まずそうにする。

｢チャニョルが、カカオで近況報告をよくしてくるので…｣

そういえば、チャニョルヒョンいつも以上にカカオをよくしてたな…
メンバーが聞いても｢秘密～～♡｣とか言ってたっけ…
一人だけ抜け駆けしようとしてたんだな…

｢そういえば、お隣さんがアイドルなのに、全然知ろうとしないなんて失礼ですね…今度会うときは、いっぱい勉強しときます！！｣

俺が黙っていたのが、俺達のことを調べてなかったから怒ったと思ったのか、そういったAさん。
今なんか、ピシッっていう効果音がつきそうなくらいちゃんと敬礼してる。

KI｢ふふっ。Aさんって天然だね(笑)｣

カシャッ

ん？なんか、写真撮られた…

KI｢急になに？｣

｢はっ！！ごめんなさい！！身体が勝手にカイさんの初笑顔をみたら写真を撮ってました！｣

と自分でもビックリしてるAさん。

KI｢あははっ。Aさん、本当にサイコー(笑)｣

｢何で、笑うんですか！？｣

と恥ずかしそうにしてるAさん。
あ、可愛いかも…

｢もー！！帰ります！！｣

いつまでも、笑うのをやめない俺に怒ったみたいだ。
でも、俺はもう少し話したいな…と思ったりする。

パシッ

つい、Aさんの手を掴んでしまった。

KI｢もう少し話したいな…？駄目？｣

と上目遣いをすると、アワアワしながらも、ベンチに座りなおすAさん。

言うなら今かな？

KI｢Aヌナ。あのさ、俺のこと、ジョンインって呼んでよ。｣

何で、こんなに名前を呼んでほしいのかな…？