出会いは手紙で 続き ページ18
そして公園に来ましたが…写真には正面を向いた滑り台と横向きのブランコ…
滑り台のアングル的に木陰にあるベンチに座っている男性でしょうか？とても素敵な方ね…思わず見惚れてしまいましたわ
勇気を出して歩みを進めていくとこちらに気づいたのか、立ち上がって挨拶してきました
「どうも、こんにちは…貴方は、おにさんじゃのぉ？」
「え、ええ…貴方は、ニワトリさんですわよね。ごきげんよう」
「まぁ一応…本名は毛利元就と申す。よろしくの」
「…あ、私は神鳥谷常臣と申しますわ。こちらこそよろしくお願いしますわね？」
なぜかその名前を聞いた瞬間、全身から熱がこもって来て、ただでさえ暑い夏がもっと暑くなったような気がしましたわ
ぎこちなくベンチに腰掛けてしばらくの沈黙の後…
「その…常臣と、呼んでもええか？俺のことは好きに呼んでも構わん」
「え？じゃあ私は…毛利さんと呼ばせて頂きますわね？すみませんわ、こんな喋り方で…」
「そうか？むしろその方が可愛くて俺は好きじゃ」
「…あら、そう？ありがとう」
そして文通をしていた時と変わらず、和気あいあいと会話をしてしばらく経った
空がほんのり夕を帯びて、子供たちも帰る時間となった
「もう時間ね…また文通でもしましょう？じゃあね」
「ま、待ってくれ！」
「え？なに？」
「文通もそうじゃが…たまにでいい、こうやって会って話さんか？」
「でも…」
「俺は広島にいるし、常臣は山梨にいる。離れとるし、またいつ会えるかも分からん！だから…」
「…毛利さん、これを」
「これは？」
「私の連絡先ですわ。暇な時…いつでもどうぞ」
「…っ、ありがとうな！俺のも渡しておくわ！…またな、常臣！」
「ええ。またね」
こうしてお互いの連絡先を手に入れた二人は毎年の夏休みに会いに行った
そして、広島まで会いに行った常臣に元就が付き合って下さいとプロポーズした
もちろん返事は「はい」だった。遠く離れた二人が手紙で結ばれたのだ
高校は違うものの合同授業などがある姉妹校で会えたのは
二人にとっては奇跡としか言いようが無かったのだろう……
__________________________________
_________________
________
そして現在……
「そんなことがあったの、覚えてる？」
「もちろんじゃ。忘れるわけ無いじゃろう」
「私も忘れる訳ないわ。貴方と初めて会った日を…ねぇ、元就」
「なんじゃ？」
「大好き。愛してるわ」
「俺もじゃ。愛しとる」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 2人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
小鳥遊ふゆう - コメント失礼します！【https://uranai.nosv.org/u.php/novel/Ema1234561/?p=%A4%E6%A4%A6%A4%CA&ans=8】にて常臣ちゃんを出演させていただきました！ (2023年2月2日 7時) (
レス) id: 34f774734d (このIDを非表示/違反報告)
夜宵ノ良(プロフ) - 小鳥遊ふゆうさん» ありがとうございます…！ (2023年1月11日 18時) (レス) id: 271a44bab7 (このIDを非表示/違反報告)
小鳥遊ふゆう - 常臣ちゃんがどストライクです…美しい… (2023年1月10日 20時) (レス) id: a30ccd45c8 (このIDを非表示/違反報告)
夜宵ノ良(プロフ) - ピピピのピさん» 確認しました！使ってくれて、ありがとうございます！ (2023年1月9日 23時) (レス) id: 271a44bab7 (このIDを非表示/違反報告)
ピピピのピ(プロフ) - コメント失礼します。可憐な花が咲くまで…に神鳥谷常臣さんを使用させて頂きました。ご確認お願い致します。 (2023年1月9日 22時) (レス) id: dd7f2196ba (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
