Love or Trick?/仁.王 ページ20
「そんなら、俺と付き合うか?」
彼氏が欲しい、青春したいと嘆く私にそう言ってきたのは、彼の方だった。
驚きのあまり舐めていた飴を口から吐き出しそうになったし、耳を何度も疑った。でも彼はいつもの顔でにやりと笑むだけだった。
「……仁王って変だよね」
「なんじゃいきなり。お前さんも相当だぞ」
「えー……まじか……」
確か、そう告白されたのが高二の夏だったような。クラスが同じになって、席の近さで何となく意気投合。暇な時に駄弁るような、とても恋愛ができそうにもない間柄であった。
変わっている、というのはあながち間違いなんかではなくて。ただそんな私でも恋愛欲くらいはある。それに恋愛をすればもう少し普通の感性が備わるのでは、とも思っていたのだ。
「ま、ずっとそうじゃからな。仕方ないの」
「え、ちょっと女の子らしくなったとかないの?」
「特に成長しとらんが……」
「どこ見てんだ馬鹿」
相変わらず意味のわからない彼を小突いた。こんな奴がモテる、というのが不思議でしょうがない。仮にも彼女の台詞ではないことは百も承知。しかしどうしても納得いかない。
「……ま、お前さんは可愛いと思うが」
…………嘘だ。わからない訳じゃない。認めたくないだけだ。
イケメンでテニス部レギュラーで、平気でこういうことを言ってくる奴だから、女子から人気があるのもごく自然なこと。その証拠によく告白されているし、部活には彼目当てで大量の女子生徒が押し寄せていることも耳にしている。
「……どうじゃ?キュンときたか?」
「そうだね、ありがとありがと」
冗談だ、なんて分かりきっているから。真に受けようとしない。だって、そんな甘すぎるハニートラップは信用出来ない。
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紫梦(プロフ) - メロンさん» 作業用に仁王君の曲探してたら見つけました。とても良い曲でした!笑 ほんとにリクエストに沿えてるか不安でしたが、そう言って頂けて嬉しいです。リクエストありがとうございました!よろしければまたリクエストお願いします。 (2018年8月31日 22時) (レス) id: 231b2007bc (このIDを非表示/違反報告)
メロン - Fake聞きながら、描いたんですね笑。可愛かったです!リクエストありがとうございました!また、機会があればよろしく御願いします! (2018年8月31日 22時) (レス) id: fd95f0d8fd (このIDを非表示/違反報告)
紫梦(プロフ) - メロンさん» 了解です!できるだけご期待に添えられるように頑張ります。少々お時間頂くかもしれません…! (2018年8月26日 8時) (レス) id: 231b2007bc (このIDを非表示/違反報告)
メロン - 紫梦さん» では、お言葉に甘えて…。初で奥手な仁王くんがみてみたいです~(^w^) (2018年8月26日 2時) (レス) id: fd95f0d8fd (このIDを非表示/違反報告)
紫梦(プロフ) - メロンさん» 世界観だなんてそんな…!私には勿体ないくらいの褒め言葉です…ありがとうございます!仁王くんですね、了解致しました!なにか設定やシチュなどのリクエストあればお願いします〜前の仁王君と被るといけないので! (2018年8月25日 21時) (レス) id: 231b2007bc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:紫梦 | 作成日時:2018年7月31日 21時