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どうしても、彼とは会話が続かない。その場を離れよう、とも思ったが、他の人たちは試合をしたり、先ほどタオルとスポドリを渡したばかりなど、様々な理由で近づけない。困ったものだ。割と肩身が狭いのが、マネージャーである。







「おーい、A!ちょっと手伝ってくれ!」
「あ、はーい!」

遠くから向日先輩が手招きしているのが見えて、手を挙げてそれに応える。これぞ神の救い、と喜んで駆け出す。…………駆け出した、筈、だった。









「…………ちょっと待て」
「………………え、」

私のジャージの裾が、ぐ、と強い力に引っ張られている。振り向かずとも、正体は分かる。彼だ。
どうして、と、声が出なかった。口の中がやけに乾いた。暑さのせいなのかも、何もかも、分からなかった。








「……な、何?」
「……行くなよ」


やっと、口を継いで出た言葉。それすらも一瞬で砕かれる。脳から溢れ出す大量の疑問符。より力が込められる指先。全てが、私を困惑させた。




「でも、……呼ばれてるから」
「……俺とどっちが、」

それだけ言って、彼は黙り込んだ。視線を泳がせたあと、手をすっと離して引っ込める。無くなった、引力。









「…………何でもない。忘れろ」


ラケットを拾い、背中を向けた彼の耳は赤かった。
忘れろ、なんて、出来るわけないのに。酷いヤツだ。








向日先輩の元へ向かいながら、頬をぺちんと叩き、自らを戒めた。私はなにも、なんにも見てないから!!

心はいつでも/手.塚→←世界は二人の為に/日.吉



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紫梦(プロフ) - メロンさん» 作業用に仁王君の曲探してたら見つけました。とても良い曲でした!笑 ほんとにリクエストに沿えてるか不安でしたが、そう言って頂けて嬉しいです。リクエストありがとうございました!よろしければまたリクエストお願いします。 (2018年8月31日 22時) (レス) id: 231b2007bc (このIDを非表示/違反報告)
メロン - Fake聞きながら、描いたんですね笑。可愛かったです!リクエストありがとうございました!また、機会があればよろしく御願いします! (2018年8月31日 22時) (レス) id: fd95f0d8fd (このIDを非表示/違反報告)
紫梦(プロフ) - メロンさん» 了解です!できるだけご期待に添えられるように頑張ります。少々お時間頂くかもしれません…! (2018年8月26日 8時) (レス) id: 231b2007bc (このIDを非表示/違反報告)
メロン - 紫梦さん» では、お言葉に甘えて…。初で奥手な仁王くんがみてみたいです~(^w^) (2018年8月26日 2時) (レス) id: fd95f0d8fd (このIDを非表示/違反報告)
紫梦(プロフ) - メロンさん» 世界観だなんてそんな…!私には勿体ないくらいの褒め言葉です…ありがとうございます!仁王くんですね、了解致しました!なにか設定やシチュなどのリクエストあればお願いします〜前の仁王君と被るといけないので! (2018年8月25日 21時) (レス) id: 231b2007bc (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:紫梦 | 作成日時:2018年7月31日 21時

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