mission64 ページ28
youside
(泉さんが口に出した"誰かさん"については触れないでおこう。)
泉さんからの質問で、"彼"の顔が頭をよぎる。
A「伯爵邸では宝石として扱われていたせいで人間扱いなんてされたことありませんでしたけど…時々、伯爵の客人として伯爵邸に来てくれる人がいて…その人に一般的な常識と知識、世の中の大きなニュースは一通り教えてもらいましたから。」
(怪盗Knightsの存在を教えてくれたのも"彼"だったし)
瀬名「なるほどね?じゃあ…あんたに足りないのは教養ってことか。」
泉さんがそう言うと今まで黙っていたレオさんが急に声を上げる。
月永「スオー!お前元お坊ちゃまだよな!」
朱桜「間違ってはいませんが…」
月永「よし!じゃあスオーがこれからAの先生になってやれ!必要最低限の教養でいいから教えてあげろよー?」
朱桜「私でいいなら、よろしくお願いします。」
というわけで。
そこから1ヶ月間、毎日1時間半ずつ司くんに教鞭をとってもらっている。
司君の教え方はわかりやすいし、時々挟んでくれる雑談も面白くて私はこの時間が気に入っている。
朱桜「お姉様は歴史に強いのですね。」
A「うん。この国の歴史って実は知らなかったから。面白いんだよね。」
そう。私は"彼"にこの国の歴史や地理を教えてもらったことは一切無かったのだ。
そもそもこの国について分かっていたのは国の名前がセレナイト王国ということ、皇帝の名前が天祥院英智だということだけだった。
そんな私にこの国のたくさんの歴史を教えてくれた司君には頭があがらない。
朱桜「そうですね…では、今日はこの国…セレナイト王国に関する重要人物の話でも致しましょうか。」
A「重要人物?」
朱桜「ええ。この国に住んでいる人なら誰もが知っている5人の魔術師、"五奇人"についてです。」
♪。.:*・゜♪。.:*・゜
どうもリューゲです。
この作品はKnightsが主軸で進みます。
ですが、人間関係等は少し原作と通じた部分もあり、原作と似通った展開が出てくるかもしれません。ですが、Knightsが主人公のもうひとつのあんスタのストーリーだと割り切って読んでいただけると幸いです。
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作者名:リューゲ | 作成日時:2022年8月1日 20時