5人の怪盗と生きる宝石第2幕 (ページ24)

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to be continued ページ24

Noside

姫宮家の次期当主が部屋で星を見上げているのと同時刻

鈍い金色の玉座に君臨している皇帝は目の前にある紅茶に手を伸ばしながら、口を開く。

天祥院｢…まさか、怪盗Knightsのメンバーに"彼"がいるなんてね。もう、とっくの昔にこの国から消えてくれたのだと思っていたのだけれど。｣

蓮見｢…｣

目の前に跪いている男はなんとも言えない表情をして、皇帝の次の言葉を待つ。

天祥院｢もう少し、あの"生きる宝石"と呼ばれる彼女を怪盗Knightsのもとに置いてもいいと思っていたのだけれど…"彼"がいるとなれば話は変わってくる。彼は五奇人と同じくらい厄介だからね。｣

蓮見｢では、早々に"生きる宝石"の回収を…｣

天祥院｢ううん。僕らが力づくで奪ったら、"彼"は確実に牙を剥く。だから…敬人、"凛月君"を呼び出してきてくれないかな？彼を呼び出しても、あまり警戒はされないはずだから。｣

蓮見｢皇帝陛下の仰せのままに。｣

ああ、楽しみだなぁ。"生きる宝石"と対面できるのが…

僕達天祥院家の"闇の象徴"と言われている彼女が。

僕達にどんな反応を示すのか。

天祥院｢本当に楽しみでならないよ…♪｣

その頃

辺境の地にあるとある森の中では

大神｢おい！吸血鬼ヤロー！｣

？｢なんじゃ、騒がしいのう。｣

大神晃牙が謎の黒髪の男のもとに駆け寄って言った。

大神｢怪盗Knightsが攫った女！とんでもないやつだぞ！｣

？｢怪盗Knights…あぁ、我輩の愛しい凛月とあの小童がいるところじゃな？｣

大神｢小童…？｣

？｢ああ、気にせんでも良い…ほう？まさか怪盗Knightsのもとに…あの嬢ちゃんがいるとは…これは運命のイタズラか何かかのう？｣

大神｢あ？何厨二臭いこと言ってんだよ！｣

晃牙がそう言うと、急に黒髪の男が纏う雰囲気が変わった。

？｢晃牙。その女に関する情報は忘れろ。絶対に誰にも他言するな。わかったな？｣

大神｢な…！？お、おう。わかったよ…？｣

？｢ならばよいのじゃ…｣

そして、また黒髪の男は元の雰囲気に戻った。

？｢近々"大きな混乱"が起こる。我輩達"五奇人"がこの国の闇と決着をつける時が近づいておるのう。｣

黒髪の男の瞳は悲しげに揺らいでいる。

彼は懐から一枚の写真を取り出した。

？｢そろそろ、我輩達のわだかまりも解消せねばならんのう…そうじゃろう？凛月？｣

彼が手に持っている写真に写っていたのは…彼の"弟"の姿だった。

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