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第21話 ページ21

「…ここがAがいた所なのか」

「…神社から出たことがなかったから、村自体に思い出はないが」



連休の日。俺達はAに案内され、Aの思い出がつまった土地に足を踏み入れた。

300年以上経っている今、村だった場所は町となり、江戸の風景とは言い難い町並みだった。



「神社が無くなっていないといいけど…」

「神社に名前とかついてるのか?」



田沼の問いに、Aは少し考える素振りを見せた。



「神社に名があるかは知らないが、土地神は"繋神"と呼ばれていた」

「つなぎのかみ?」

「ああ。繋神は縁結びの神でな。とても美しいお姿だった」



突如姿を消してしまわれたが、と小さく呟く。

神が消えた神社はどうなってしまうのだろう。200年前はAが居たから保っていたのだろうが、こうしてAは神社から離れてしまっている。



「どう思う?ニャンコ先生」

「知らん。…だが、人間が神社を取り壊す事もそうあるまい」



ニャンコ先生は目を細めて、辺りを見渡していた。



「とりあえず、地元の人聞いてみよう」



俺の提案に異議を唱える者は無く、俺達は地元の人を尋ねることにした。

やる気満々で足を急がせる多軌と田沼を追いかけようと駆け足すると、ふと「夏目」と名前を呼ばれた。

その声は紛れもなくニャンコ先生で。



「どうしたんだ?」

「ここはAの同族がいるようだ。…気を付けろ夏目」

「同族?」



Aの仲間なら良いのでは、と言いかけたが、ニャンコ先生の真剣な目に、俺はただ頷いたのだった。

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ここ - なんで面白いとこで止めるんですかあああああ続きをください!!!!更新待ってます!! (2018年10月6日 23時) (レス) id: 13a4e8f4bd (このIDを非表示/違反報告)
時雨 - 鈴木さん» いえ、私が単にあまり読んでないんで知らないだけかと…。これからも更新頑張ってください!! (2017年2月20日 14時) (レス) id: bb18c895b3 (このIDを非表示/違反報告)
鈴木(プロフ) - 時雨さん» ありがとうございます!妖怪主多いと思ってたんですが少ないんですね… (2017年2月9日 9時) (レス) id: 6735b4f99f (このIDを非表示/違反報告)
時雨 - 妖怪主は初めて見ました!凄く面白いです!続き楽しみに待ってます(`・ ω・´)ゞビシッ!! (2017年2月9日 8時) (レス) id: bb18c895b3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:鈴木 | 作成日時:2017年1月2日 13時

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