譲れないモノ【狂犬】 (ページ9)

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放課後

下校するみんなの格好とは違い、私は目立っていた

両隣には、三橋さんと伊藤さん

あとから合流した理子さんと、佐川さん？だったかな

「三橋さん今日はレコード買いに付き合ってくれるんですよね！！」

「おれはいかねぇ」

「もー！三ちゃん！たまには行ってあげて！」

「行かねぇったら行かねぇのー。佐川、俺様の代わりに理子が行くってよ」

「どうっすか理子さん！今から行きますか！」

「私は別にいいわよ？三ちゃんまた今度ついてきてよね！」

「ほいほーい」

うーん。、私と伊藤さ完全空気。

この作品は私が主人公なのに！！←←←

理子さんも三橋さんじゃなくて私にかまってよ！！

「じゃあ、Aちゃん！今度はお味噌汁気をつけるのよ！」

「はーい！」

前言撤回。理子さんは神様仏様マリア様

手を振る2人に、手を振り返して

佐川さんと理子さんはレコードを買いに行ってしまった

「さあて、いまからどーしまっかあ！」

「え？三橋さん暇ならレコード付き合い行けばよかったのに！」

「あ？俺はレコード選びの長いあいつらなんかについていかねぇ！！！」

「あ、俺！用事あるの忘れてた！先帰るわ！またな！！！」

「あ！おいこら！伊藤！！」

風の速さで伊藤さんは去っていった

あのカタコトさ。絶対京ちゃんさん。

三橋さんも、あいつさては、京ちゃんだなあ？

って言ってるから、バレてるよ伊藤さん。

そんな伊藤さんを追いかけようとする三橋さんの首根っこを掴んで止めた

「邪魔しちゃだめでしょ」

「てめぇ！A！話せこら！！」

「追いかけるの諦めるまで離しませんよーだ！」

「諦めた諦めた！！だから離せ！」

パッと離したら、三橋さんも風の速さで伊藤さんを追いかけた

伊藤さん。ご愁傷様です。ﾁｰﾝ

1人になった私は少し寂しいと思いながらも校門をぬけた。

「Aちゃん！大丈夫ぅ？？？」

あー、嫌な奴の声。今すぐにでもぶっ倒したい。

校門の外で、姫香は、悪魔の笑顔で私を見ていた。