SixTONESのもうひとつの物語 (ページ50)

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喧嘩ページ50

ある日の少クラ後、しばらく話していなかった京本くんと楽屋でたまたま二人きりになった。

京本くんはきづいているのか、いないのか普通に話しかけてくる。

そして、言いづらそうに話を変えた。

京｢Aって、歌い方変えた…？｣

花｢…え？なんで？｣

京｢いやなんか、声色とか変わったなーって思って笑
…俺、前の方が好きかも、俺の好みの声にドンピシャなんだよね！！笑｣

京本くんが明るくはなった言葉はその時の私にとってはただただ追い詰めるだけだった。

花｢…ないよ、｣

京｢え？｣

花｢京本くんには分からないよ！！今の私には武器が何も無い！だから、だからたくさん練習してみんなと声色が被らないようにって…なんにもできる京本くんにそんなこと言われたくない｣

言ってしまった。京本くんだってたくさん努力しているのは知っていたのに。京本くんは悲しそうに私を見る。いたたまれなくなって私は楽屋から飛び出した。

廊下を走っている間にメンバーとすれ違って声をかけられたけど無視して一気に階段を駆け上がった。

ここは私の秘密の場所。1人になりたい時、小さい頃から来ていた人気の少ない場所。
さっき京本くんに対して放った言葉を何度も繰り返す。

｢なんてこと言っちゃったんだろ…｣

頭を抱えた。完全に八つ当たりだ。京本くんとはなんだか前々から少し気まずい感じはあった。北斗くんとは違う気まずさを私は感じていた。
それは多分同期だから。バカレアでも距離がいちばん近かったし。

｢やっちゃったなー…｣

謝りたい、謝るべきだと思うけど謝り方が分からない。

さっきから頭に浮かぶのは悲しそうに私を見る京本くんの顔。

私はまた頭を抱えた。

ここまで読んでくださってる皆さん、本当にありがとうございます。過去のお話が一段落すればYouTubeだげじゃなく、普段のSixTONESや、オリジナルも作りたいと思っています！

移行します！