SixTONESのもうひとつの物語 (ページ49)

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葛藤ページ49

SixTONESとしての活動は楽しくないわけではなかった。
それでも会場が埋まらなかったり、北斗くんはメンバーと距離を置いていたり、上手くいかないことも多かった。

自分ももがいていた。
自分には武器がない。北斗くんはドラマの仕事が増えてきて自信を持ち始めていたし、慎太郎はアクロバットとダンスが上手でこーちは、キラキラアイドルだし、ボイパをものすごく練習していた。じゅりだってラップに磨きがかかってきていた。

私が1番悩んでいたのは歌。いくら小さい頃訓練して音域が広いとはいえ、声色は違うし、声が浮いてしまうことがあった。
そして、SixTONESには京本くんとジェシーがいる。2人は歌も上手いし、テクニックもすごい。京本くんは高音も出るからほんとに自分の出番がない。

キャラ被りはしたくない。だからといって女というものを武器にしたい訳でもない。
毎日ぐるぐる考えていた。

大きな体格差をなんとか目立たなくするためにジムにも通い始めた。カラオケにも通って声色を変えたりした。突き詰めようとするがあまり、余裕がなくなって、自分にイライラしてしまっていた。

そのせいか、メンバーにもなんだか引け目を感じてしまっていた。特に京本くんは同期でもあったためだんだん無意識に避けてしまっていた。

そしてついに爆発してしまったのだ。

喧嘩→←グループ結成